先日、浄霊の話をするためにうかがって家では、久しぶりにさまざまな霊障を受けました。この家ではラップ音やオーブは当たり前で、誰もいない部屋で物が倒れたり、壁にかけている額が落下するなど、明確な霊障が続いていました。除霊ではなく浄霊をするようなケースは、分かりやすく言えば、強く影響が出ているということです。そういった悪い意味で強い不浄霊は、私やこのご家族の行動をしっかりとチェックしています。除霊や浄霊は不浄霊から見れば、自分に対する敵対行為です。ですからそれを実行する際には、さまざまな形で妨害行為をしてきます。不浄霊は自分の力を私たちに示して、一刻も早く引き上げるように脅してくるのです。
「お前ごときが!」
「貴様など!」
そういった言葉を吐いて、上から目線で脅してきます。その際に、さまざまな霊現象を起こして自分の力を誇示してくるのです。
私はまずこの家に着いたとたんに驚かされました。私の車は何重にも結界を張っていて、お札やパワーストーンも強力なものを入れてあります。ですから運転席の中に不浄霊が入り込むことはほとんど不可能です。ですが逆に言えば車の中のキャビンスペースの外側はまったくの無防備なのです。
ここのお宅は大きな家で庭もとても広く、大型バスでも庭の中で楽にUターンできるようなスペースです。私は庭に車を停めるように言われていましたので、そのようにしてエンジンを切りました。そしてドアを開けて外へ出ようとしたのですが、ドアが開かないのです。それもドアロックがかかって開かないのではなく、ドアロックは解除されているので、ドアを外側へ押すとわずかな隙間はできるのです。しかし、それ以上、ドアを外へ押してもドアは開きません。ということはドアが開かないように、誰かがドアを外側から押しているのです。私はすかさず、車内にある数珠を左手に付けて、両手で印を結んでマントラを唱え始めました。15分ぐらいひとしきりマントラを唱えると、ドアは嘘のように開きました。
ご家族は玄関から出てきて、車の近くでこの様子を呆然と見つめていました。そして車を出て外から運転席のドアを見ると、無数の手形がくっきりと付いていたのです。そして私がご家族に今の状況を説明して、浄霊の話をしている間、誰もいないはずの2階では誰かが歩き回る大きな足音がずっと聞こえていました。ご家族によると、こういったことはこの家ではしばしば起こっているそうです。私はこの家の中では警戒心を解かずに用心深く行動しました。幸いにして家の中では私に対する敵対行為は起こりませんでした。しかし、帰ろうとして車に乗り込むと、今度は窓が開かなくなり、ドアミラーも開きません。スイッチを押してもモーターが回る音もまったくしないのです。
私はとりあえず、この家を離れて車のディーラーを探しました。そしてディーラーの整備士に診てもらったところ、ドアとドアミラーを制御しているシステムが、車のコンピューターに登録されていないと言われたのです。もちろん私にそのようなことをする知識も能力もありません。整備士はシステムを一度、リセットして、コンピューターに登録し直してくれました。するとドアもドアミラーも何事もなかったように正常に作動しました。
除霊や浄霊を行う際には、このようなあり得ない妨害行為を受けることがしばしばあります。ですから除霊や除霊を決定した時点から終了するまでは気を抜かずに警戒心を持って過ごしていかなければなりません。