山道から脇道に入り、藪の中へ入っていきました。すると脇道からわずか20mほど入っただけでいきなり辺りの空気が変わりました。そして突然、めまいが襲ってきて頭がくらくらしてきました。これは霊的なものの影響でしばしば私の身体に出る反応です。私が自分を守るために、無意識のうちに作動するセンサーであり、私のエーテル体(=霊的な身体)が急に傷ついたり消耗したときに出るものです。
かなり激しい痛みで倒れそうになりましたので、私は思わずその場にしゃがみ込みました。しばらくして少し落ち着いたので立ち上がって周囲を見回すと、さっきまで私がいた場所とは明らかに違う景色の中に投げ込まれていました。身体の周りを取り囲んでいる草木が明らかに変わっているのです。
以前、神奈川県の丹沢で、山頂へ向かう登山道から外れて茂みの中に迷い込んだ時も同じような景色を見ました。多くの草は枯れたように茶色く変色しています。よく見ると決して枯れているわけではないのですが、緑色と茶色が混じっているような気持ちの悪い色をしています。そして木々の枝がどれも弦のように不気味にねじ曲がっています。この不自然にねじ曲がった木の枝は、心霊スポットでよく見かけます。青木ヶ原の樹海の中でもたくさん見ました。以前、ゼネコンで海外駐在員をしていた時に、パリの森林公園”ブローニュの森”の中にもありました。ロシアの極東のハバロフスク郊外の森の中でも見かけました。
ブローニュの森はパリの16区あるとてもきれいに整備された森林公園です。ただ、昔、フランスの百年戦争が行われていたときには、ここで強盗や殺人などが頻繁に発生して荒廃してしまいました。そして今でもこの辺りには男娼や娼婦が立ち並んで売春を行っています。ハバロフスクも人口57万人の大都市ですが、広義ではシベリアに入っています。シベリアと言えば、第2次世界大戦後、捕虜となった日本兵57万人がこの地に抑留されて、過酷な労働と栄養不足から、5万人以上が命を落としています。このような因縁因果を残している土地は、空気が重たく昼間でも薄暗く感じます。こういった場所には”心霊スポット”という名前は付かなくても、そこにとどまる無念の思いを抱えたたくさんの魂によって、霊的に危険なゾーンが形成されています。以前、ネットを検索していてたまたま見かけた世界各地の心霊スポットの画像の中にも、この不気味に変形した木の枝をたくさん見ることができました。
このゾーンは一言でいえば、時空がゆがんでいます。磁気は目に見えませんが、人間や動物、また植物にも大きな影響を与えます。私は行方不明者の捜索で山へ入った時に、このゾーンの中で亡くなられている人を何人も見つけました。今回は私のパワースポットを探して秩父の山へ入りましたが、そこで危ないゾーンへ迷い込んでしまったのです。自分に合ったパワースポットを見つけるのは簡単ではありません。しかし、私はその必要に迫られて暮らしています。ですからまた、山の中へ入っていかなければなりません。