霊や悪念によって悪影響を受けて、心身の状態が悪くなることを”霊障”といいます。多いのは首の周囲や体の表面に出るケースです。後頭部の頭痛や首や肩が重いというケース。また、かぶれや湿疹、蕁麻疹が出るケース。どこにもぶつけた記憶が無いのに一晩で手足がゴルフボールほどの大きさに腫れてしまった人もいました。皮膚がかぶれて浸出液やリンパ液が、大量に漏れ出した方やステロイド剤を皮膚に塗っても炎症が全く収まらない人もいました。

 

メンタルでは、考え方がネガティブになり、精神的に不安定になります。自分の意識の上に憑依してきたものの意識が乗ってきますから、自分であって自分でない時間が出てきます。何でそのようなことを言ってしまったのか。或いは何でそのような行動を取ってしまったのか。自分の言動の記憶はあるのですが、その理由を突き詰めた時に自分でもどうしてそのような行動を取ったのか、その理由がわからないのです。

 

さらにタイミングが悪くなり、無意識にしている選択が悪い方ばかりを選ぶようになりますから、物事が上手く進まなくなり、人間関係も悪くなります。そうやって社会の中で、或いは会社の中で、或いは家族の中で孤立化していき、自分の居場所を失います。これが一般的に良く現れる霊障の症状です。

 

ただ、中には全く別の形で霊障が出る方もいます。先日、お話をした女性は、”臭いが出てしまう”と言っていました。この方は、子供の頃から何度も霊の憑依を受けているので、霊に憑かれると自分でもそれがわかるようになっています。そして霊の憑依を受けると、身体がそれに反応するように嫌な臭いが出てしまうのです。それは生ごみのような便臭のような臭いです。その臭いは非常に強くて、学生時代は同じ教室にいる同級生たちが、「何かくさい臭いがしないか?」と言って、自分の周囲でしばしば話し始めたそうです。ですからその元凶が自分だということが分からないように、休み時間になるとすぐに教室を出て、自分の臭いが教室にこもらないようにしていました。

 

会社に入ってからもそれは収まらず、自分の周りの人が顔をしかめたり、窓を開けるたびに自分の臭いだとバレないか怯えていました。それでも臭いの元が自分であることがバレてしまい、そのたびに会社を辞めることになったのです。そしてついには、会社に勤めることも外に出ることもできなくなって、実家に閉じこもってしまったのです。

 

今はネットがありますから、インターネットで自分の症状を検索すると該当するような病気がありました。そこでその先生を訪ねて治療を受けたのですが、治ることはできませんでした。海外の医師にも手紙を書いてアドバイスを受けましたが、やはり効果はありませんでした。そこで藁にもすがる気持ちで私を訪ねてきたのです。

 

私の見立ては明確です。これは霊障です。肉体に起因した問題ではありません。その女性に憑いている古い時代の女性の霊が私には明確に観えたからです。したがってその女性の霊を祓ってしまえば、この症状は改善されます。先祖の因縁因果も絡んだ不浄霊なので簡単には離れてくれません。私は何度か彼女の家を訪ねて、しつこかったこの不浄霊をついにはきっちりと祓いました。そしてこの女性はそのことによって、もう自分の臭いに悩まされることが無くなったのです。(2)へ続く。