それは廃屋に入った時刻です。新聞の報道によると、午前1時半にこの廃屋に入り、午前2時半に事故が起こっています。よく幽霊やお化けが出る時間として昔から言われているのが”丑三つ時”です。丑の刻とは今の時間でいうと午前1時から午前3時までの2時間を指します。それを4等分した時の3番目の時間、つまり、午前2時から午前2時半までの30分が丑三つ時です。

 

私が除霊をするときも、普通は昼間に実行します。時間が夜になると霊的に悪いものの力は強くなるように実感しています。したがってお仕事が終わった夜にしか時間が取れない方を除霊するときでも遅くても夜9時には終了できるように行っています。浄霊は切れ間なく1日を通して行いますので除霊とは違いますが、そうしないと除霊をすること自体が難しくなるからです。たとえば皆さんがお墓参りをするときでも、夜に行く方はいないでしょう。お墓も霊的に危ない場所ですから、そういうところへ悪いものの力が強くなる時間へ行くことは、人は昔から避けてきたのです。この男性は丑の刻の1時半に廃屋に入り、丑三つ時の2時半に事故に遭っています。まさに欲の絡んだ最悪の廃屋に最悪の時間を選んで訪れているのです。

 

さらに付け加えれば、この男性はこの危険な場所の中に1時間も滞在しています。普通は、このような場所に1時間も留まることは出来ません。人間の身体には目に見えないものを発信して、それを感じ取るアンテナ(センサー)がついています。おそらくこの男性のセンサーも強く反応していたと思います。鳥肌が立ったり、悪寒がしたり、激しく動悸がしたりして、ここからすぐに離れるように、体が警告を与えていたはずなのです。

 

それでもこの場所をすぐに離れなかったのは、なぜなのか。友人たちとの人間関係なのか、何かのやり取りがなされていたのか、それは私が知る由もありません。ただし、心や体が発する警告は、素直に受け取って速やかに対応してください。私も自分の中で2度3度と警告が発せられたときは、どれだけ大事な約束でも、丁重にお詫びをして、その場所には近づきません。それは過去に、自分の中で発せられる警告を無視して約束を重視した結果、心身の状態が悪くなったり、アクシデントに巻き込まれたことが何度もあるからです。そして結果として、「やっぱり行かなければよかった」と後悔したのです。

 

このように考えた時、まだ18歳の若者が、不幸にして命を落としたこの事故は、どうして回避することができなかったのか、残念でなりません。今となってはこの男性のご冥福をお祈りするしかありません。