今年の4月19日に東京都豊島区東池袋4丁目の交差点で凄惨な事故が起こりました。今からちょうど1週間前のことです。自転車で青信号の横断歩道を渡っていた31歳の母親と3歳の娘が赤信号を無視して突っ込んできた車にはねられて死亡したのです。被害者のご主人が記者会見を行ったこともあり、この事故については皆さんもご承知のことと思います。ご主人の記者会見を見るまでもなく、その悲しみや無念さを思うと本当に胸が痛みます。幸せに暮らしていた何の落ち度もない大切な家族を失った悲しみ、また、こんな形で人生を終えることになったお母さんとお嬢さんの無念さは察するに余りあります。今はただ、亡くなられた母子が、一日も早く成仏することを願うことしかできません。私も事故現場でお花を供えて、近くに止めた車の中でひとしきりマントラを唱えてきました。

 

ただ、この事故のニュースを最初に見た時点で私は嫌な感じがしていました。そして加害者のお年寄りが、事故直前に助手席に座る妻から「危ないよ、どうしたの!」と言われて、「ああ、どうしたんだろう」と答えたと聞いて、その疑念はさらに強まりました。それもあって事故現場まで足を運んだのです。もし、私が感じた通りであれば、亡くなられた母子の魂は、この場所に縛られてスムーズにあの世へ上がることができません。命を落とした挙句、成仏できないとなれば、こんなにむごいことはありません。私にできることで少しでも悲しみの呪縛を解き放つことができるなら、精一杯お経を上げてみようと思ったのです。

 

この事故に対して、テレビのコメンテーターは、高齢者の運転の危険性や加害者が逮捕されなかったことを元高級官僚であったことと絡めて批判する人もいました。ただ、私の見方はまったく違います。先日もこのブログで触れましたが、悪霊によって人の命が奪われることがあるからです。そして人が悪霊によって突き動かされてしまうとき、当人にはどうして自分がそんな行動を取っているのか、全く自覚がありません。この事故現場の土地と、加害者のコメントにその可能性を強く感じたのです。

 

池袋周辺は私は土地勘のある場所です。この事故現場もそれこそ何十回も通っています。以前、都内の危ない心霊スポットについて、このブログで書いたときに”東池袋中央公園”について触れたことがあります。極東国際軍事裁判が行われて、東条英機ら7人のA級戦犯が収監されて処刑された巣鴨プリズンは、まさに今の東池袋にあったのです。巣鴨プリズンの跡地にできたのが、サンシャインシティと東池袋中央公園なのです。そして絞首刑を執行した処刑場跡地が今の東池袋中央公園なのです。したがって公園の中には「平和の碑」という慰霊碑が建てられています。

 

私は以前、テレビの仕事でこの公園を訪れたことがありますが、スタッフの中に具合が悪くなる人が出て、その場で除霊をした記憶があります。決して皆さんがこの場所を訪れることを勧めるわけではありませんが、公園の中に入らなくても周囲に近づくだけでも、ある程度霊的な感性のある人であれば鳥肌が立ったり、頭がくらくらしたり、身体に変調が出ます。単に不浄霊というレベルを超えた”悪霊”が、何体も渦巻いているのがこの土地なのです。そして今回の悲しい事故の現場は、巣鴨プリズン跡地の隣になるのです。(2)へ続く。