ここのところ霊的な間口の広い方々から、「苦しくなってきたので除霊をしてもらいたい」と続けて頼まれました。これは普通の除霊とは違う施術ですが、霊を祓うという意味では同じですので”除霊”と呼んでいます。霊の憑依を受けた方が、元凶になっている霊を祓うことが除霊です。不浄霊の強さや古さによって心身に出る影響は異なりますが、肉体に影響が出ている時点でかなり悪いものと考えるべきです。

 

ただ、最近、何人かに行った除霊は、特に強いものや悪いものが憑いたわけではありません。程度でいえば、それほど強いものではないのです。霊体が関わっていないこともあります。ただ、そういったものでもじわじわと体の中にたまっていったとき、心身が重くなり苦しくなって「除霊をしてください」と頼んでくる方がいるのです。

 

イメージでいうと、人の体の中には、霊的なもの(霊や念など)を溜めていく器のようなものがあります。強い霊の憑依を受けた場合、そのことによって器はいきなり満杯になり、霊的な悪影響は溢れ出して全身に運ばれます。そして体のあちこちが痛くなったり、精神的にも参ってしまうのです。

 

ただ、そういった強いものでなくても、心身が重くなり、常に疲労感にさいなまれて、何もする気が無くなるようなこともあります。特に霊的な間口の広い人は、普通の人よりも霊的なものが多く入ってきます。したがって霊的にそれほど強いものではなくても、それは少しずつ器の中に蓄積されていきます。そして器の半分が埋め尽くされたころから、心身に影響が出始めます。頭や肩が痛くなったり、体の表面に湿疹やかぶれができたりします。中には一晩でピンポン玉ぐらい腫れができることもあります。常に熱っぽくて疲労感や倦怠感が続きます。

 

また、この状態は、霊的に敏感になって不浄霊を呼び込みやすくなるのです。ですから器からあふれ出ないうちに、溜まったものを祓い出して、心身を軽くしておかなければなりません。霊的な間口が広くなければ、こういった作業は必要ありません。ただ、私も含めて間口の広い人は、定期的に抜き出して軽くしておかないと、いずれ霊的に悪いものを呼び込んでしまう可能性がアップします。

 

また、この状態は何度も繰り返していくうちに自分で自覚できるようになります。1度や2度、器が一杯になってもはっきりと自覚することは困難です。ただ、私のように毎年、数回くらい満杯になってくれば、自分自身で溜まってきたことも溢れそうなこともわかるようになります。先週から今週は、そういった自覚を持っている皆さんから、「そろそろ苦しくなってきたので…」といった依頼がいくつも続きました。

 

皆さん、器の中をきれにすると、一様に「楽になった」「軽くなった」と言われます。霊的な間口が広いと人の本音や真実が感覚的にわかるようになります。それは幸せな人生を選択していく上で大きな力になるのですが、反面、さまざまな形でハンデを背負うことにもなります。