昨日は出張鑑定で蒲田駅前まで出かけてきました。この駅は羽田空港の玄関口ともなっていますので、地方から東京へ来られた方と待ち合わせをすることが時々あります。駅前は昭和の匂いが残る古い商店街の中に新しいビルが建てられてアンバランスな感じが妙に興味を引きます。
私が出張鑑定の依頼を受けた時には、まずはご本人やご相談の内容を確認します。それでお答えできそうであれば、次は鑑定場所を調べます。それはヤフーの地図検索やグーグルマップを使います。普段の生活圏を離れた場所では、不意に霊障を受けることもありますので、鑑定場所や周囲の土地に何か問題はないかどうかチェックします。そして車で出かけるのであれば道順を調べます。カーナビに住所を入れれば済むことですが、2台のカーナビは両方とも誤作動して役に立たなくなることもしばしばあるからです。東京から片道300キロ(過去最大は片道600キロ)以内であれば、電車は苦手なので車で出かけます。しかし、近距離でも何かの理由で電車で出かけることもたまにあります。昨日の出張鑑定でもまさに車を使う気持ちになれずに電車で出かけました。
それは蒲田駅の隣の京浜東北線「大森駅」は、江戸時代、江戸に置かれた2大刑場の一つ、”鈴ヶ森刑場跡”のある場所だからです。鈴ヶ森刑場跡は東京都品川区南大井にあります。最寄り駅は、京浜急行の大森海岸駅になります。ただ、この場所は国道15号線という幹線道路沿いにあります。そこには「東京都史跡、鈴ヶ森刑場遺跡」と大きく書かれて、供養塔なども立てられて小さな公園のようになっています。その中には生きたまま火炙りの形に処せられた火炎台や磔の刑に遭った人の磔台の看板もあります。車で蒲田へ行くには普通はこの国道15号線を通ります。するとこの刑場跡を目にしないで通り過ぎようとすればするほど意識してしまい、このうす暗い小さな史跡へ目をやってしまうのです。
その瞬間にひどい霊障を受けたことが何度もあります。以前、このブログで国道を歩いて進んでいる霊のことを書きました。その霊は箱根から国道1号線沿いに自分の足で歩き続けていました。瞬間移動できる霊が、人間が歩くのと同じスピードで国道沿いに現れてきたのです。そこには歩いて進んでいかなければならない何らかの理由があったのでしょう。この国道1号線は横浜市内で国道15号線と重なります。そしてこの霊が何日もかけて箱根から歩き続けた目的地が鈴ヶ森刑場跡でした。
こういった状況を考えた時に、刑場跡のすぐ脇を通るルートで蒲田へ出かける気持ちにはなれませんでした。相手の方も福岡からわざわざ私に会いに来ていただいたので、”霊障によるキャンセル”は何としても防ぎたかったのです。その結果が電車で蒲田駅まで伺うという結果になったのです。
待ち合わせの時間はお昼前後でしたので、電車や駅は比較的すいていました。おかげで電車内で誰かから何かを拾てしまうようなこともありませんでした。そして出張鑑定は無事に終了して、相談者の方からも「東京まで来て良かったです」と笑顔で言っていただきました。ただ、電車に乗っている間、この刑場跡の映像が度々私の頭の中をよぎり、胸が痛みました。(2)へ続く。