人混みは誰でも疲れるものですが、普通以上にヘトヘトに疲れてしまう人がいます。そういう方を何人も見てきましたが、そういう人のほとんどは霊的な間口が広い人です。念とか生霊という言葉がありますが、人は誰でも自分の思いを放射しています。意識的に念を飛ばさなくても、無意識のうちに発信しています。会社で上司に怒られれば、上司に対する反感や怒り(=ネガティブな思い)を無意識のうちに体から出します。大好きな女性が別の男性と交際していれば、嫉妬心ややっかみ(=ネガティブな思い)を知らず知らずのうちに、全身から放射します。その思いは、身体にある霊的な間口を通って、霊的な波長の近い人に突き刺さります。分かりやすく言うと、無意識のうちに思いを発信するアンテナがあり、無意識のうちにそれを受信するアンテナを備えているのです。
霊的な間口の広い人は、狭い人に比べて多くの思いが体に入り込みます。ネガティブな思いは決して軽くない重さがあります。その思いがたくさん体に入れば入るほど、重たいものを背負っているのと同じですので受け止めた人は疲れていくのです。私自身、霊的な間口の広さは普通の人の何千倍もあります。霊の世界の単位はものすごく大きな開きがあります。普通の人の霊的な間口が直径10センチなら、広い人は直径100メートルとか、1キロぐらいの差が生じます。
人混みはデパ地下であれ、満員電車であれ、バーゲンセールであれ、たくさんの異なる波長の思いが飛び交っています。そこに霊的な間口の広い人が入れば、誰か自分と波長の近い人の思いを何人分も背負いこんでしまうことになります。仮に、そこにいる10人分のネガティブな思いを背負いこんでしまった時、その重さが決して軽いものでないことは想像できると思います。ですから私は極力人混みには近づかないようにしています。人混みに入ったおかげで、重いものを背負い込んでしまい、そのあと何日間も霊障に苦しんだことが過去に何回もあります。
ですから私は買い物に出かけることはほとんどありません。今はとても便利な時代になって、必要なものは洋服でも薬でも飲み物も食べ物もネットで注文すれば翌日には家まで届けてもらえます。アマゾンもそうですが、ダイエーや西友といった大手スーパーやコンビニでも注文したものを配達してくれます。人混みが苦手な私のような人間には大助かりです。
ただ、遠方への出張鑑定では、朝方に東京を出て新幹線や飛行機に乗って夕方や夜に帰宅することもあります。そうなると多くの場合、朝のラッシュに重なりますので、品川駅や羽田空港へは車で出かけます。ただ、そこから乗る新幹線や飛行機は代わりの乗り物がありませんので、満員状態でも到着するまで辛抱するしかありません。人混みが苦手な私にとってはかなりの恐怖で、1週間ぐらい前から気持ちが沈みます。今はインフルエンザが流行っていますので、通勤・通学中の人たちの多くは車内でマスクをしています。私もマスクをしていますが、私にとってはインフルエンザ以上に霊や念に感染されることを警戒しているのです。
誰かに乗っている生霊や死霊が感染するときは、その人と目が合った瞬間やその人の右手が私の左手に触れた瞬間に入り込みます。ですから新幹線の車内や飛行機の機内では、できるだけ誰とも目を合わさずに、左手を右手でカバーしながら到着を心待ちにしています。