土地や建物が霊的に問題があるのかないのか判断する際に、他にもチェックしていることがあります。それは”水”です。海も川も池も、霊的に言えばそこに不浄霊などが宿ってることがよくある危険な場所になります。特に川は、大昔はそこで合戦が行われたことが数多くあります。戦国時代に上杉謙信と武田信玄が北信濃の支配権をめぐって数度にわたり戦った「川中島の戦い」は有名ですが、源頼朝が率いた源氏と平維盛が率いた平氏が戦った「富士川の戦い」も知られています。昔は領地の支配権が川によって隔てられているところが数多くありましたので、川を挟んで戦になることは多かったのです。その結果、川の浅瀬や川岸で命を落とした武士は数多く、その無念の思いが千年以上経ってもまだ、その地に残っていることもあります。

 

私は川原にあるきれいな石を家に持ち帰ったことで、家族全員の心身に悪影響が出て除霊や結界で対処した家がたくさんあります。一見するときれいな模様が入っている川原の石は、私から見ると主家の家紋が浮かび上がっている非常に不気味な石にしか見えません。そこには無念の思いで死んだ武士の怨念が強く込められています。そのようなものを家の中に持ち込んで家族の状態が良くなるわけがありません。皆さんも川原の石を家に持ち込むのはやめてください。

 

また、昔は京都の三条川原や六条川原には処刑場があって、そこで殺された者はそのままそこでさらし首となっていました。これは京都に限ったことではなく、川原で処刑やさらし首が行われていた場所は日本中に点在しています。その無念さや怨念は何百年という時間が流れても消し去られることなく今も残っています。そしてその強い怨念は、川原だけに残っているのではなく、そこから流れ出して周囲の地域にも悪い影響を与えています。ですから引っ越し先の近くに川が流れていれば、その方角や状況は必ずチェックします。特に川の位置が鬼門や裏鬼門にある場合は要注意です。

 

水と言えば”湖沼”も危険です。今でも子供が足を滑らして池や沼で亡くなる事故は後を絶ちません。また、犯罪によって殺された方が、ダムや湖沼へご遺体を捨てられることもあります。無念の思いで湖沼の水の中に沈められた体からは、その悔しさや恨みの思いが流れ出しています。それは水を伝わり、岸部までたどり着き、さらに周囲の土地にも悪影響を与えています。ですから近くに湖沼があればそれも画像でチェックします。

 

つまり、管理者のいない神社仏閣や救急病院、そして川や湖沼の近くは霊的に見てとても危ない場所なので、できればそこへ引っ越すことはやめておいた方がよいです。