出張鑑定でお会いした時に、パワースポットや縁起の良い場所について質問されることはよくあります。パワースポット探しは、ある意味、私にとってのライフワークですが、それでも私が訪れたところは日本全体から見ればまだまだほんのわずかです。したがって特に地方にお住まいの方から、「自宅の近くに良い場所はありませんか」と尋ねられると、ズバリお答えできないこともあります。そんなときにいつも私は、「天皇家や皇族に関係している場所は良いです。まず、外さないと思います」と答えています。それは皇室の住まいとなるような土地は、そもそも場所を選定する段階から、皇室に仕えている陰陽師など、土地の波動ががわかる人間が、何度も吟味して非常に良いところに建てているからです。

 

東京でいえば、東京の中心である皇居は非常に波動の良い場所です。ウイークデイの丸の内周辺は仕事モードでたくさんの人たちが働いていますから、土地の波動は良いのに、仕事のプレッシャーやストレスを抱えている負のエネルギーで覆われています。この負のエネルギーが引いた土日の皇居は非常に良いエネルギーで満たされています。同じ理由から、京都御所も中はとても清々しいところです。ただ、京都は応仁の乱を始めとして、長く戦火にまみれた土地ですから、市内には危ないスポットも点在しています。御所の中は良いのですが、その周辺部には心霊スポットと思わせるような深い因縁を感じさせる場所もありますので注意が必要です。

 

天皇などくらいの高い人たちの住まいは”御所”と呼ばれています。皇居内には吹上御所がありますし、赤坂には東宮御所があります。ただ、どちらも一般人が中に入ることは出来ません。天皇や皇族の別荘である”御用邸”は那須・葉山・須崎にあります。ここも土地の波動は素晴らしいのですが、やはり一般人は中には入れません。

 

宮内庁では御用邸よりも規模の大きなものを御用邸と分けて”離宮”と呼んでいます。現存する離宮は、京都に桂離宮と修学院離宮がありますが、元離宮のあった場所で、今は整備されて公園になっているようなところは一般人でも中に入れますので狙い目です。皇族がもはや住まなくなった場所でも、良い土地の波動が変わることはありませんので、そこにたたずむ中で自然と癒されたり元気になっていくのです。たとえば東京にある浜離宮は、現在は浜離宮恩賜庭園になっていますし、神戸にある武庫離宮は今は、須磨離宮公園になっています。

 

パワースポットやパワーストーンの効果を大きく2つに分けると、パワー系と癒し系に分かれます。ですからパワースポットにいるときは、そのどちらかを意識して感じ取るようにすると、スムーズにパワーが入ってきます。私にもう何年も霊の問題を相談している兵庫県の方は、霊障がひどく出てとても苦労をしています。その方は私の話を聞いて、須磨離宮公園の画像を撮って私に送信してきました。私はその画像を見て思わず、「ここは良い波動を持った素晴らしい場所です。ぜひ一度、行ってみると良いです」と答えました。そして今ではこの方は、時間があるときはできるだけ須磨離宮公園で過ごしています。霊障を受けて心身がダメージを受けたり、気持ちが沈んでいる時に、この公園で過ごしていると状態が良くなってくると話しています。かつて存在した離宮は各地に点在していますので、皆さんも調べてお近くの離宮跡まで出かけてみてください。きっと良い効果が出ると思います。