霊的な間口につきましては、このブログで何度も触れてきましたが、その大きさは人それぞれで異なります。これは生まれた時から広い人と狭い人がいて霊体験などによってその大きさはさらに広くなっていきます。霊的な間口が広いということは自分の霊的な波長と離れている人や霊とも同調できますので、霊体験をする確率は高くなります。不浄霊が憑依するときには、この間口を通って体に入ります。霊(=死霊)だけでなく、念(生霊)もこの間口を通して影響を与えます。他に”人の思い”もこの間口を通して伝わってきます。ですから霊的な間口の広い人は人の思い(=本心)も狭い人の何倍も感じ取ることになります。
霊体験によって霊的な間口が広くなってきた方から、よく「最近、恋人と別れた」とか「友人と離れた」とか、「人間関係が上手くいかなくなった」と言って私に相談がきます。霊的な間口が広くなったことによって、相手の本心が理屈抜きに感じ取れるようになると、そのことによって人と上手く付き合っていくことができなくなることがあるのです。
人間関係を円滑に進めていくためには、お互いに本音をぶつけずに相手に合わせていくことも必要です。また、恋人と上手く付き合っていくためには、すべてを包み隠さずに話すのではなく、言わないでよいことを隠したり、時には嘘で繕うことでスムーズに進んでいくこともあります。間口が広がったことで相手の嘘が筒抜けになったり、言葉とは違った本心を感じ取ることは、時として人間関係を壊してしまうことになります。ですから私はこういった相談を受けた時に、「間口が広くなり、相手の本心を感じ取れるようになった状態で、どうやって人とうまく付き合っていくのか、間口が広い人なりの処世術を身に付けていかなければなりません」と答えています。私自身、このことで子供の頃から何度も悩んできました。特にネガティブな思いはポジティブな思いよりも強くて重いのではっきりと感じ取ることができます。自分に対して好意を持っている気持ちは感じにくいのですが、敵意や猜疑心や嫌悪感を持っていれば、それははっきりと感じ取れます。
人の思いはさまざまなところに現れます。毎日が、不安や苛立ちでいっぱいになっている人は、その思いがその人の家の中のあちこちに滞留しています。人間関係の悪い会社に入ると、事務所の中に嫉妬心ややっかみや憎しみばかりが渦巻いています。それは生霊と同じように重たくて、そこにいる人の心身に悪影響を及ぼします。
また、パワーストーンにはそれを持つ人のネガティブな思いを吸収してポジティブな思いを増幅する力があります。ですからネガティブな思いばかりを抱きながら暮らしている人のパワーストーンは短期間で大きく変化します。透明な部分が濁ったり、中に入っている針が消えたり、ひどくなると炭のように黒ずんでしまいます。霊の影響を強く受けている人はそれをブロックしているパワーストーンがいつの間にか割れてしまうことがあります。人の思いも死霊や生霊の影響に匹敵するくらい強い力があるのです。