人間は指紋と同じようにそれぞれが別個の波長を持っています。土地もそれぞれの場所で別個の波動を持っています。この波長と波動が合えば、物事がスムーズに進みますし、離れていれば物事が上手く進みません。よく引っ越しをしてから、お父さんがリストラされたとか、子供の受験が失敗したとか、家族が病気になったといった相談を受けます。「引っ越しをしてから良くないことばかりが起きているのですが、この土地に何か悪いものが憑いていませんか」と尋ねられることがあります。確かにそういった理由で悪いことばかりが引き起こされることもあります。ただ、このような霊的な問題が無くても、土地の波動と住む人の波長が離れていることで、トラブルが続いたり、体調を崩すこともあります。

 

波長と波動が離れていると、まず、その土地に住む人たちとのコミュニケーションがうまく進みません。長くその土地に住んでいる人は多くの場合、その土地の波動と近い波長を持っています。波長はその人の”感じ方”を決めるものです。つまり、その土地の人と波長が離れていることになりますから、感じ方が異なる人たちの中で生活することになります。そうなると自分が良かれと思ってしたことが、誤解を受けたり、反感を買ったりして、自分の思いが相手にスムーズに伝わらなくなります。たとえば、波長の合う人たちなら、阿吽の呼吸で20を言って50を伝えることもできます。しかし、波長が離れている人たちとは、50を言っても20しか伝わらなくなります。そうなると仕事でもプライベートでも徐々に疲弊していくことになりいます。

 

人は疲れて気持ちにゆとりが無くなると徐々に視野が狭くなります。目が広く引き届かなくなるのです。そうなると周囲の人に気遣いすることもできなくなり、視野が狭くなる分、ミスも増えていきます。自分は精一杯やっているつもりいでも、周囲の人はそう評価してくれません。そのことによってまた追い込まれてゆとりはなくなります。この悪循環により、心身の状態が悪くなっていくのです。

 

遠くに引っ越したりすると、その地域ごとに”県民性”が異なります。生活習慣も違いますので、そこで孤立化することもあります。ただ、そういった人間性の問題よりも、私からすると人の波長と土地の波動の乖離の方が、強く影響は出ます。

 

以前、このブログで土地の波動について触れた時に、時々出張鑑定でうかがっている地方都市の駅で、ホームのある一定の場所を歩くたびに、強烈なめまいがして倒れそうになると書きました。土地の波動は同じ駅の構内でも、厳密に言えばその場所によって異なります。その波動があまりにも私の波長とかけ離れていると、船酔いをしたように吐き気がしたり、頭痛やめまいに襲われるのです。私は霊的な間口がかなり広いので、こういった問題はかなり激しく影響が出ます。

 

今日、私に電話で相談された方はさまざまな問題を抱えて苦労されています。それぞれの問題は、一見するとまったく関連性が無いように思えます。しかし、その原因を探るとすべての問題は、この”波長と波動”の乖離”にあることがわかりました。これは決してソフトな話ではなく、状況次第ではかなり強く人生に影響を与える問題なのです。