以前、このブログで、”関東地方最大級のパワースポット”とネットでもたびたび紹介されている場所が、私には土地の波動が合わなくて、逆に恐怖体験をしたことを書きました。人はそれぞれが指紋と同じように別個の波長を持っています。土地の波動も各地でさまざまに違います。この波長と波動が合わないと、最強のパワースポットが、自分にとっては最悪の心霊スポットになってしまう場合もあります。パワーが強い場所は、自分にとって良い影響も悪い影響も強く出してしまうのです。

 

昨日、電話でお話した方は、息子さんが、遠足で行かれた神社で写した集合写真の相談でした。この神社もネットなどでたびたびパワースポットとして紹介されています。そこで撮影した写真は鑑定前にメールで送信してもらいました。それを見ると息子さんの右腕が肩から先が写っていません。本来、肩から手のある位置は、完全に透けていて背景の木々が写っていました。

 

相談者の方は、私に相談する前に別の霊能者にこの写真の鑑定を依頼していました。その結果は、「これは右腕を失うような大きな事故に遭うことを暗示している」とのことでした。そこで相談者が、事故の内容をもう少し詳細に教えてほしいというと、「その事故は自転車に乗っていいて車にはねられる。時期もそれほど先のことではない」と回答したというのです。

 

ただ、相談者の方は、この鑑定結果に聞き覚えがありました。この相談者は、子供の頃に、母親がしばしば相談していた霊能者から、「自転車に乗って自動車に跳ねられる可能性がある。絶対に自転車に乗せてはいけない」と言われ、その言葉を信用した母親から、自転車を取り上げられたというのです。そのため、小中学生のころ、友達とどこかへ遊びに行くときに、自転車のない相談者は、自転車に乗っている友達をいつも走って追いかけていたそうです。それは子供心にとても悔しくて惨めだったそうです。母親には何度頼んでもまったく聞き入れてもらえずに、とても理不尽だと感じていたと言います。その思いは何十年が経過した今でも、心の傷として残っているのです。

 

母親からすれば、我が子を心配してのことです。それにもしかしたら、自転車に乗っていたら、本当に事故を遭っていたかもしれません。でも、仮にそうだとしても、自分の心に傷ができたことを自分の子供に同じように行ってよいものなのかどうか、それを知りたくて私に相談してきたのです。

 

私は息子さんの画像を凝視しました。そしてこの子の未来を感じ取っていきました。しかし、この子が将来、車にはねられて片腕を失うような事故に巻き込まれる様子はまったく浮かんできませんでした。私はそのことを相談者に率直に伝えました。相談者は私に何度も確認してきました。

「それでは息子から自転車を取り上げなくても大丈夫ですね」

私は、自信を持ってはっきりと答えました。

「大丈夫です。一般論として自転車に乗るときの注意事項をしっかりと伝えていただければそれでOKです」

相談者の方は私に何度もお礼を言って嬉しそうに電話を切りました。

 

それではどうしてこのような写真が写されたのか。それはこの息子さんとこの土地の相性が悪く、不自然に土地の波動など目に見えない力が働いたからです。霊の憑依とか生霊の仕業でもありまっせん。この力によって光の屈折具合が変化してこのような画像になったしまっただけです。ですから、霊的に見ても現実的に見ても、この写真が撮れたことが、息子さんの未来に何かの影を落とすことはありません。一見すると心霊写真に見えるものも、そのすべてが本当に霊の影響を受けたものではないのです。