今日、恋愛の問題で電話鑑定をした方に、「以前、観た時よりもお二人のご縁は薄くなっています」とお話ししました。恋愛や結婚の問題を相談する方の中に、「私たちにご縁はありますか?」と尋ねてくる人がいます。確かにご縁が強ければ、お二人はつながっていきますし、ご縁が薄い状態では今は仲良くてもいずれ何かのきっかけで二人は別れてしまうこともあります。そう考えるとご縁の強さは、二人が仲良くつながっていくことに正比例しているように感じます。だから、自分たちに縁があるのかどうかが気になるのでしょう。

 

ただ、恋愛はご縁によってのみ、つながっていくものではありません。そもそもご縁とは何か。私をそれを聞かれたときに次のように答えています。ご縁とは自分たちの努力で改善することのできない”偶然とタイミング”のことです。ご縁がある状態とは、偶然やタイミングが二人がつながっていく方向へ働いている状態で、ご縁がない状態とは、逆に離れていく方向へ向けられている状態です。

 

ご縁がある二人であれば、もし、喧嘩をして何か月か音信不通になったとしても、何かの偶然が味方をして、たまたまバッタリ再会することもあるでしょう。もし、ご縁のない二人であれば、デートの約束をした日にかぎって、断れない仕事が入ってしまったり、事故やトラブルに遭って待ち合わせ場所まで行けなくなるかもしれません。その結果、二人の関係が壊れてしまうこともあれば、つながることもあります。

 

恋愛についてのご相談もよく受けていますが、その際に、私が観ているポイントは、この”ご縁”以外に、人の感じ方を決める”波長”が合っているのかどうか。そしてお互いの“人生観”が合っているのかどうか。この3点で観ています。ですから強いご縁があったとしても、人生観や波長が離れていては、恋愛関係は成立しません。

 

そして、もう一つ大事なことは、縁は時間の経過とともに強くなることもあれば弱くなることもあります。例えば恋愛から結婚へ進んだ夫婦は、結婚生活を送っているのですから、間違いなくご縁があると言えます。ただ、結婚して5年経って離婚をしてしまったとします。離婚してから一切連絡も取らなくなって、10年が経過したとします。10年間も会うことがなく、まったく別々の人生を歩んでいる二人に果たして縁はあるでしょうか。答えはもちろんありません。ご縁はあったのですが、今では完全に切れてしまっています。

 

つまり、ご縁で結ばれた二人であっても、お互いに会うことも話すことも意識することさえ無くなってしまえば、縁は切れてしまうのです。言い方を変えると”縁とは時間の経過によって変化するもの”なのです。ですから縁をつないでいこうとするなら、二人にご縁があるうちに、顔を見るとか、話をするとか、メールを送るとか、行動を伴いながらお互いに意識することが必要なのです。意識から消えてしまった相手とご縁だけつながっていることはないのです。