先日、結婚式のCDレターを撮影した人から、その中でメッセージを話している友人が別人のように変わってしまったと相談を受けました。この友人は結婚披露宴の帰りに、交通事故に遭って亡くなってしまったそうです。披露宴や2次会でお酒を飲んで酩酊してしまい、駅へ向かって歩いている時に、歩道から車道へはみ出してしまい、ちょうど通りかかったトラックに跳ねられてしまったのです。全身を強く打っていてほぼ即死状態だったそうです。まだ、26歳の若者でした。

 

このCDが披露宴で流れた時には、何の問題もなく友人は笑顔で話していたそうです。それが後になって見返してみると、何か表情が悲しげで泣いているように見えるというのです。披露宴に出席した友人たちにこのビデオを見せると、みんな驚いて言葉も出なかったと言います。友人の顔は披露宴で見た画像とは全く違っているというのです。そしてこのCDを見ると、その日の夜は決まって金縛りに遭ったり、人が歩く足音が聞こえたり、人の気配を感じるなど、霊現象が起こると言います。その霊現象は撮影者だけでなく、一緒にCDを見た友人の多くが体験しているというのです。

 

最初、このCDは結婚の記念に友人たちからのお祝いメッセージを添えて、新郎新婦へ渡すつもりでいました。しかし、このようないきさつを知った新郎新婦は、不安になってしまい、このCDの受け取りを拒んだそうです。その結果、このCDは今も撮影者の元にあります。そして撮影者自身も不安になってしまい、どのように対応したらよいのか分からずに私に相談してきたのです。

 

私はまず、このCDを見ました。カメラに向かってお祝いのメッセージを話している友人の顔は暗く落ち込んで寂し気に見えました。確かに披露宴でお祝いを述べる人の顔ではありません。それとともに気になったのは、この友人が話をしている画像だけ、たびたび画像や音声が乱れているのです。何か妨害電波でも入ってきたように、画像の中に一瞬、砂嵐が入ったり、画像が止まったりします。さらに私は一瞬止まった静止画に違和感を感じて、雑音のように入り込んだこの静止画を何度もコマ送りで確認しました。すると思った通り、友人とはまったく別人の女性が一瞬写り込んでいるように見えるのです。

 

霊の波長は電波の波長に近いので、霊の影響によって電化製品や精密機械が誤作動することはよくあります。霊現象と言われるものの中には、部屋の電気が消えたり、切っていたテレビのスイッチが突然入ったり、誰も歩いていないのにセンサーライトが付いたりすることがよくあります。先日、このブログで紹介したように、人や障害物に反応する私の車のドアミラーが、付近に誰もいないのに、赤い三角の警告が出て、近くにいる人や障害物に注意するように知らせてきたこともあります。これらはすべて”電気”が絡んでの誤作動です。ですからCDの画像に霊的な何かが影響して友人の表情を変えることは十分に起こりえることなのです。これは若くして無念の思いを抱いて亡くなった友人の霊の影響か、静止画に一瞬写り込んだ女性が何か関わっているのか、私は気持ちを集中して霊視をしてみました。(2)へ続く。