不浄霊と一瞬、同調したことによって犯罪を犯したり、事故を引き起こすことも大きな問題です。ただ、そのことによって命に関わるような問題になるとことはさらに深刻です。たとえば通り魔が繁華街で刃物を持って大暴れするような悲惨な事件が毎年何件か発生しています。そして何の落ち度もなく真面目に生きてきた人が通り魔によって殺害されています。被害に遭われた方やご家族の思いを感じるとき、その無念さや悔しさは如何ばかりか本当に胸が痛みます。そして犯人に対しては強い怒りを禁じえません。やがて捜査が進み、犯人の供述が公表されます。そんなとき、「殺せ、殺せ、全員殺せ」という声が聞こえてきたとか、「神様に導かれてやった」などと答えていることが時々あります。

 

一見すると罪を逃れるための逃げ口上なのかと思います。妄想性障害や統合失調症などの精神疾患の可能性もあります。しかし、悲惨な事故現場がニュースで写し出されるとき、現場の画像の中に私が不浄霊の存在や痕跡を感じたことは1度や2度ではありません。犯人の肩を持つつもりはさらさらありませんが、犯人の供述の通りに不浄霊の誘導によってこの事件は引き起こされたと感じてしまうこともあるのです。

 

今から一週間前の10月9日、福島県福島市で不可解な事故が起こりました。福島稲荷神社で6日から秋の例大祭が行われていました。そこでは興業の一つとして、お化け屋敷が作られていました。この興業自体は無事に終わり、9日の朝からお化け屋敷の解体作業が行われていました。そして9日の午前10時20分ごろ、お化け屋敷に使われたやぐらを解体していた興行主の男性が、高さ1・7mの脚立から転落して、翌日の午前5時30分ごろに亡くなったのでした。当日は、解体業者も入って大人数で作業をしていいましたが、この転落事故を目撃した人は一人もいませんでした。

 

この事故について引っかかるのは、まずは神社の例大祭での出来事であるということ。例大祭とは神社で行われる祭祀の中で1年に1回行われる最も重要な祭祀のことです。その例大祭の出し物が”お化け屋敷”ということも、例大祭の意味を考えれば非常に疑問です。もっと踏み込んでいえば神仏の怒りを買うような行為です。さらに、作業に多くの人が関わっていたにもかかわらず、目撃者がいないというのも腑に落ちません。

 

さらに脚立から落ちたということも気にかかります。私は自殺をした人を何人も見てきましたが、ロープを首にかかて自殺をしようとした人が、そこでためらい、台にしている椅子の上に立ち尽くしている時に、不浄霊が椅子を倒して結果的に首吊り自殺になったしまったケースが数多くあったからです。しかも高さ1・7mはそれほどの高さではありません。その高さから転落して命を亡くすのは、よくよく悪い角度で転落していったとしか考えられません。

 

私はこの事故現場をニュースで見た時に、この興行主の男性がまるでわざと死にいたるように、後ろ向きにジャンプをするような形で、頭から地面に激突している様子が頭をよぎりました。亡くなられた方に対しては1日も早い成仏を祈る気持ちしかありません。ただ、この事故についても私は明らかに不浄霊が関わっていると感じるのです。