昨日は、午後から東京郊外で出張鑑定がありました。3連休で道路が大変混んでいたこともあって休憩を取らずに急いで向かったのですが、お約束の時間に遅れてしまいました。私は出張鑑定の時間にはかなりの余裕を持て出かけるので、スムーズに到着するときには1時間以上も前に着いてしまうこともあります。そんなときは鑑定先の周辺をフラフラしながら、波動の良さそうな土地を探して時間をつぶします。それでもさまざまな事情で遅れてしまうようなときは、不浄霊の問題が絡んでいることがしばしばあります。
昨日の出張鑑定も相談の内容は明確にあったのですが、お会いしてすぐにこの相談者に憑いている不浄霊がいることははっきりとわかりました。それもかなり悪いものでしたので、ご相談の問題にお答えした後、ご本人の希望でその場で除霊をすることになりました。特に除霊の用意はしてきませんでしたが、除霊で唱えるマントラは頭に入っていますし、外出時は私自身を守るパワーストーンで身体を固めていますのでその場で除霊を行うこともできます。さらに昨日お会いした方は、心身に不浄霊の影響が明らかに出ていてご本人もその自覚がありましたから早く除霊をした方が良いと考えました。
除霊には1時間以上かかりましたので少し困難な状況でした。それでも除霊はきちんと完了して憑いているものはしっかりと祓うことができました。除霊後の相談者の方の顔つきが明らかに優しく穏やかになりましたので安心してその家を出ました。そのまま帰宅しようと思いましたが、スマホを見ると留守番電話に同じ人から何回かメッセージが入っていました。
「日が落ちて暗くなったころから、たくさんの霊が私の部屋に入り込み、私の体を傷つけています。頭をわしづかみされてつぶされそうです。首の骨が折られそうです。殺されそうです。助けてください」
そんな悲痛な泣き叫ぶ声がスマホに残されていたのです。この方は霊的な間口が広くしばしば霊の影響を受けています。もう10年以上前から私が定期的に除霊をしていますが、一旦、憑いている霊を祓って楽になっても、間口がかなり広いので自分の意思に関わりなくまた他の不浄霊を呼び込んでしまうのです。この方のお部屋にはパワーストーンをいくつも置いて結界を張り、霊符も貼ってあるのですが、それでもしばしばこのような状態になって私に助けを求めてきます。
留守番電話の声はかなり切迫していましたので、すぐに折り返し電話を入れて、これからこの方の家へ向かうことを告げて、私が着くまでに自分でできる対処の方法を伝えました。出張鑑定先の家からこの方の家までは車で飛ばしても2時間近くかかります。この方の苦しみや恐怖を考えれば、じっとしてはいられません。私は事故を起こさない程度にスピードを上げてこの方の家に到着しました。
玄関に入るとき、家の中がどうなっているのか、一瞬、不安がよぎりました。私はポルターガイスト現象は何度も体験していますので、部屋の中に嵐が吹き荒れたように無茶苦茶になっていることも考えられます。私は覚悟を決めて、一気に玄関のドアを開けました。(2)へ続く。