私は今回取り上げたような不思議な出来事によって救われたことが数多くあります。同じような出来事を何回も体験しています。また、以前このブログで奇跡的に命を救われた話をいくつかお伝えしましたが、今、思うとゾッとするような状況の中で、無事に生還できたことも何回もあります。守護霊はその人の人生のために働くのではなく、その人の命を守る存在です。きっと私を守ってくださる守護霊は非常に強い力を持っておられるのだと思います。

 

ところで今回のテーマである”地図にない町や道”についていうと、実際に数多く存在しているのです。私は出張鑑定や除霊などで全国を回っていますが、今までにそういった集落や道を通ったことは何度もあります。例えば、ダムの建設計画で移転した村が、計画の変更によって水の中に沈まずに残されていることがあります。ただ、ダム計画で廃村となって地図から抹消されていても、現実には道路や家屋も残されているのです。家屋が残されている場合、そこに住みつく人間がいて、所有者の分からなくなった家の中で何年間も生活している人もいるのです。

 

河川敷にブルーシートや廃材などで小屋を建てて、そこに住みついているホームレスがいます。誰かが小屋を建てれば、その近くに他のホームレスも住みつきます。そうやってホームレスたちが勝手に住みついているエリアが、多くの河川敷にあるのです。特に戦後間もないころは、土地の権利関係がはっきりとしない場所はたくさんありました。都市部の土地は比較的きちんと登記されていますが、地方の山間部などでは、元々誰の土地なのかはっきりしない地域はたくさんあったのです。ホームレスが河川敷に勝手に小屋を建てて、そこに他のホームレスが集まってくるように、所有者の分からない土地に勝手に家を建てて、そのまま何十年間も住みつく人が増えて集落を形成しているようなエリアは日本中にあります。

 

また、土地は所有者が亡くなれば相続をして、次の所有者が登記することになっていますが、何代も相続を繰り返しているうちに持ち主が分からなくなってしまうケースもあります。このようにして権利関係が不明確なまま、地図にない町が形成された場合、霊的な視点で見ると、そこは神仏のご加護が得られない魔界のような悪い場所になっています。私が図らずもそういったエリアに迷い込んでしまった場合、必ずと言ってよいほど非常に悪い不浄霊に何体も出くわします。あるときはあまりにも不浄霊が寄ってくるため、車を運転しながらその地区を抜けるまで、ずっと車内でマントラを唱え続けた時もありました。そこまでしないと車の中へ入られそうで安心できなかったからです。

 

土地にはその土地を守る鎮守神がいて、家には家を守る”家宅六神”という神様がいます。引っ越しをしたときに、移転先の鎮守神に挨拶をしたり、家を建てるときに地鎮祭をするのは、家や土地を守ってくださる神様への礼儀として考えられてきたからです。空いている土地や家屋があるからと言って、勝手に挨拶もなく住み続けていれば、何かの災いがもたらされることは明白です。不浄霊はそういった汚れた場所を好みますから、地図にない町や道に遭遇した時は十分な注意が必要になるのです。