私は皆さんと会ってさまざまなお話をするな中で、しばしば”波のように”という言葉を口にします。例えば強い霊障を受けて心身がボロボロになっている方がいます。それに対して除霊などの施術を行い、回復に努めていきます。その際に、除霊が終わってその場で劇的に回復する方は半数ぐらいです。残りの方は一晩眠った翌日とか、2~3日後に徐々に良くなっていきます。それは時間の経過にしたがって右肩上がりに少しずつ良くなるのではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら回復していくのです。その流れはまさに”波のような動き”なのです。
また、霊的な間口の開いている人は定期的にものすごく敏感でしばしば不浄霊を拾ってしまう時期と、比較的安定していて霊障を受けない時期とが交互に訪れます、この大きな波は数年単位で訪れることもあります。そしてこの数年の間にも小さな波があって、2~3か月間、霊障ばかりがことごとく続くときもあれば、半年ぐらい全く霊障を受けない時期もあります。
私についていえば、ここ数年は大きな波でいえば比較的安定しています。以前のように意識が飛んでしまい、気が付けば知らない土地にいるような状況は最近はまったくありません。ただ、安定期の中の小さな波でいうと、2年前ぐらいの夏はかなり敏感でした。出張鑑定へ出かけるたびに、しばしば霊障を受けてしまい、7~8月の出張鑑定はその半数以上をキャンセルすることになってしまいました。その頃は安定期の割には敏感になっていて、外に出れば付近にいる不浄霊を無意識に呼び込んでしまっていたのです。
ただ、昨年の夏や今年の夏はまさに安定しています。特に今年の夏についていえば、7月~8月の2か月間、出張鑑定のキャンセルや予定変更は現時点でゼロです。アポイントを取った約束を守ることは人として当たり前のことですし、仕事の約束を守ることは社会人として当然のことです。ただ、その当然のことがなかなかできなくて、これまで何度も皆さんにご迷惑をおかけしてきました。そんな私からすれば、今年の夏は実に充実した良い夏を過ごしています。
私は”波”という考え方はすべてに通じると思っています。例えば大病をして病院のベッドで体を休めることしかできない時期があったとします。そこからグランドを走れるまでに回復するプロセスは、決して右肩上がりではありません。良くなったと思うと悪くなって落ち込み、また良くなったと思えば、悪くなります。そんなことを繰り返しながら体調は回復していきます。ですから順調に回復していない時期=悪くなってしまった時期に、気持ちを落とさずに良い未来を信じて粛々とリハビリを続けることがとても大切なのです。
人生の流れもそうです。何をやっても上手くいかない最悪な時期にはまり込んでしまったとします。そこから何かのヒントを得て人生の流れが少しだけ回復したとします。でも、そのまま右肩上がりに良くなることはなく、必ずまた落ち込んでしまう時期は訪れます。そのときに、腐らずに気持ちを折らずに目の前にある課題を一つ一つ克服していくこと。そうやっていくうちに人生の流れは必ず良くなっていくのです。
すべては波のように良くなったり悪くなったりを繰り返しながら上昇したり下降したりしていきます。あらかじめ、そのように思っていれば悪くなった時に落ち込むことも気持ちが折れることも無くなります。皆さんもこのことを覚えておいてください。