「心霊スポットなど霊的な意味で良くない場所とはいったいどのようなところですか?」
こういった質問を何度か受けた時があります。霊的な間口の開いている人であれば、理屈抜きに「嫌な感じがする」とか「寒気がする」とか「鳥肌が立つ」といったように心身に反応が出ますのでかなり明確に感じ取ることができます。ただ、霊的な間口が狭い人はそこまで心身に反応が出ませんので感覚的に判断することは難しいと思います。それでもあえて答えるとすれば、「薄暗く感じるところ」とか「じめじめして湿っぽいところ」と答えます。
湿っぽいということでいうなら、不浄霊は湿気(=水)を好むような感じはします。私は若いころに無茶をして海でおぼれて救急車で病院へ運ばれたことがあります。このときは自分自身の軽率な行動がおぼれたことの原因ではあったのですが、波にのまれて海中に何度も潜っている時に、何かに足を引っ張られた感覚ははっきりと残っています。他にも海で泳いでいたときに、海中からこちらを睨みつけている人の顔を見て、慌てて海から上がったことが何度かありました。また、海の中からこちらを睨んでいる人の顔が一人ではなく、何十人もいたこともありました。そんなこともあって、若いころにはよく通った海も、今はただ眺めるだけで、水に入ることは20数年間ありません。
ニュースを見ると、水の事故が毎日のように伝えられています。私は自分の経験も踏まえて、その中の何割かは、霊的なものに引きずり込まれてしまったように思えてなりません。海水浴場で溺れて命を落とした人は何人もいます。また、太平洋戦争では日本軍の船や潜水艦などの艦艇は何百隻も沈められて、何十万人という尊い命が海の藻屑となって消えています。
海は世界中の海とつながっています。皆さんがよく行かれる海水浴場の海も、太平洋戦争で軍艦が沈没した海とつながっています。無念の思いを抱いて死んだ多くの将兵は、今も海中から助け出されることもなく海の中に沈んでいます。そんな成仏できない霊と波長が合ってしまった時、暗く冷たい海の中へ呼ばれてしまうことは十分にあるのです。
また、海に限らず、池や沼、またダムで亡くなった方も数多くいます。今も殺されてダムで発見された女性のニュースが流されています。若くして卑劣な犯罪の犠牲になって命を落とした方の無念は察するに余りあります。その無念な思いはおそらく何十年たってもはれることはないでしょう。もし、自分が殺されたダムで嬉々としてはしゃいでいるカップルが、ボート遊びをしていたら一体どのように思うでしょうか。川は昔は合戦場になっていたことが多くあると、以前このブログで書きました。合戦場とは言うまでもなく殺し合いをしていた場所です。そこでは実際に、何千という数の兵士が命を落としているのです。そう考えた時に、水のある場所は、どこもとても因縁因果の深いところだと思えてなりません。
私は今は海だけでなく、川や湖沼も仕事以外では全く近づきません。何かのタイミングが悪い意味であってしまった時、水の中に引きずり込まれてしまう恐怖が自分の意識から抜けないからです。一歩間違えれば命を落としてしまう可能性があります。その一歩を間違えない保証はどこにもないのです。皆さんもくれぐれも水には注意してください。