1969年7月20日にアポロ11号が初めて人間を月面に着陸させました。私は月面に降り立ったアームストロング船長の映像を子供ながらにかたずを飲んで見守りました。その白黒画像は今でもしっかりと記憶に残っています。また、1970年に開催された大阪万国博覧会では、アメリカ館の中に、アポロ計画でアメリカ人宇宙飛行士が月から持ち帰った”月の石”が展示されて、多くの人たちがこの石を見ました。
ただ、その後、日本でも海外でも”アポロ計画陰謀論”が発表されて、アポロ計画で人間が月面に着陸したのはNASAが作り上げたでっちあげで、現在に至るまで人間は月に行っていないという議論がなされました。確かに疑ってかかれば、人間が月面に降り立ったという確証は私にはありません。なぜなら、私は月面に降りた宇宙飛行士を直接見ていないからです。月面を跳ねるように歩く宇宙飛行士や月面に立てられた星条旗の”映像”を見たにすぎません。もし、NASAがネバダ砂漠の中に、広大なセットを作り、そこで月着陸船や宇宙飛行士の様子を撮影したとしても、私にはその映像を見て真偽を判断することはできません。私は月面の様子を知りませんし、そもそも認識が実態と一致するとは限らないからです。
それを言い出せば、私がテレビで見ている俳優やタレントたちも、私はテレビの画面の中で彼らを見ているにすぎません。直接会ったことのない彼らは、もしかしたら実際には存在せず、テレビ画像として放送されているだけなのかもしれません。
ただ、テレビ番組の”やらせ”が後でしばしば暴露されるのは、番組の制作に関わった内部の人間がどこかで漏らしてしまうことで発覚します。アポロ11号がケネディ宇宙センターから、巨大なサターンV型ロケットで打ち上げられる様子は世界中の人が見ていますし、アポロ計画には、延べ何万人という人が関わっています。これだけの数の人間にかん口令を敷いて、月面着陸のフィクションを作り上げる方が、現実には困難なことです。したがって私はアポロ11号は月面に着陸したと思っていますし、テレビで見かける俳優やタレントもちゃんと現実の世界に生きていると思っています。それでも私が霊の世界を感じたり、皆さんの過去や未来を観るように、現実に目に見えている世界の裏側に、この世界と違った別の世界が存在しているように思えることはしばしばあります。
時間や空間や場所の波長が、何かのタイミングで一致した瞬間に、トワイライトゾーンに入るように、知らない世界にワープすることはあると思っています。