パワースポットと言えば、今の自分の疲れを癒してくれたり、元気にしてくれるありがたい場所であると皆さん考えます。ただ、「パワースポットへ行ってから体調が良くありませんし、何か物事がスムーズに進まなくなっている」という相談を私は何度か受けたことがあります。実際、私自身も若いころにはパワースポットとして有名なところへ出かけて、不調になったことが何度かありました。それはいったい何が起こったのでしょうか。

 

まずは、”湯あたり”をイメージしていただくとわかると思います。パワースポットでも特に強いパワーのある場所は、効果も出ますが、自分にパワーの性質が合わないと逆に体調不良やタイミングのずれが生じることもあります。湯あたりとは温泉の成分が体質に合わなかったり、温泉療法の過程で起こる好転反応によって生じます。霊的な間口が広い方は普通の人よりも、目に見えない力(パワー)にも敏感なので、自分に合わないパワースポットへ行った場合、かなり悪く出てしまうこともあります。

 

また、いつもお伝えしていますが、マスコミに取り上げられるような有名なパワースポットは、そこに大挙して訪れた人たちのネガティブな思い(=苦痛や不安、苛立ちの念)が大量にとどまっています。特に霊的な間口の広い人は、念に対しても敏感に反応してしまいますから、パワースポットのパワーを感じる前に、大量の念を拾ってしまい、逆に悪く出てしまうこともあります。

 

また、神社や仏閣では、そこにとどまり、そこを治めているもの(神仏やその眷属など)がいます。霊的な間口の広い人は、霊的な意味で力がありますから、きちんと礼をつくして入っていかないと、そのものたちに警戒されて、攻撃を受けることもあります。皆さんも、突然家の敷地に知らない人が黙って入ってきたら不愉快だと思います。また、不審に思い警戒します。パワーのある神社仏閣に入るときは、きちんと礼をつくして清々とした気持ちで入っていかなければならないのです。

 

霊的な間口の狭い方にはこういった問題は生じません。ただ、霊的な間口の広い方には注意が必要です。一番わかりやすいポイントは、自分自身がその場所に立ってみて何を感じるのかです。癒されたり、パワーを感じるのか、何か恐ろしくて気味悪く感じるのか、自分の感性というフィルターを通して判断してください。

 

霊の世界にはマニュアルはありません。感じ方や受け止め方は人それぞれでさまざまに異なるからです。引力が地球上のすべてのものに等しく働きかけているように、すべての人が同じようにこの世界を感じることはできません。ですから世間の評判や周りの人の意見ではなく、自分の感性で良いところなのか悪いところなのかを判断しなければならないのです。