今日の東京は朝から一日雨模様で梅雨入りを実感させられます。天候によって体調に影響が出る病気はいろいろあります。低気圧が来ると神経痛やリウマチが悪化するという人がいます。寒波が訪れる時期は脳出血の割合が増えます。季節の変わり目には気管支喘息が起こりやすくなります。これらは”気象病”と言われ、気象と肉体の間には相関関係があるようです。

 

私は10代の頃は雨でも晴れでもない曇り空がとても好きでした。曇り空が好きな理由は、何よりも気持ちが落ち着くからです。そのころは”好きな色”を聞かれても原色よりも中間色が好きと答えました。私は物心がついたころから多くの人が見えない世界を感じていましたから、周りから見れば一風変わった子供だったと思います。今は単純に明るい色やキラキラと輝く日光の光、そして抜けるような青空が好きになりました。

 

霊的な感覚はとても繊細で微妙なものですのでこれも天候の影響を受けているように思います。例えば嵐が来るときは誰でも不安な気持ちになります。そんなときは霊的な感覚は普段よりも鋭くなります。病気で入院している人は健康でいる状態よりも、霊感や直感は鋭くなります。霊的な感覚は本来、すべての人間に備わっています。ただ、現代社会を生きる上では、特に必要としない感覚ですので、備わっていても多くの人はその扉が閉じています。ただ、臨死体験のように生きるか死ぬか、そのぎりぎりの状態になれば、命をつなぎとめるために、体に備わっている能力はフルパワーで発揮されます。それがよく、「臨死体験をしてから霊的なものが見えるようになった」という理由です。よく修験者や僧侶が命に関わるような断食をしたり、苦行を積むのも、それによって備わってる霊的な感覚の扉が開くことがあるからです。

 

つまり、体調が悪いとか、精神的に厳しい状態の方が、霊的な感覚は冴えてきます。台風が接近してきて心に不安や心配が広がれば広がるほど、霊的な感覚は鋭くなります。ですから明るい日の光を浴びて浜辺で寝そべっているような状態よりも、雨や風が吹き荒れる荒天の方が、霊的な感度は増すのです。

 

私のような人間にとってその状態は、無意識のうちにスイッチが”オン”に入りっぱなしになります。それは非常に疲れるのです。したがって年齢を重ねてからは、明るい太陽や青空を好むようになりました。