時々、「画像におかしなものが写り込んでいる」といって、私に送信してくる方がいます。今はカメラで写真を撮って、それを現像する時代ではなくなりました。そういった意味では”心霊写真”ではなく”心霊画像”というべきでしょうか。私に送られた心霊画像は、埼玉県の山間部にある霊場としても有名なエリアです。埼玉県のパワースポットを検索すれば、どのサイトでもベスト3には入っていて、首都圏でもナンバー1と紹介しているサイトもあります。そのようなパワースポットでも不浄霊に遭遇することがあるのでしょうか。

 

私もこのエリアには何度か足を踏み入れたことがあります。私は若いころからパワースポットには関心を持っていました。そこにいると確実に元気が出てきたり、癒されたりして自分にとって実に爽快で気持ちが良いからです。ですから雑誌の記事などで心霊スポットとして取り上げられた場所には、ほとんど入っています。先入観を持たず、自然体でそのエリアに入り、心と体の感度を高めます。すると心も体もすぐに反応して、ひしひしとパワーを感じたり、気持ちが楽になったりするのです。

 

ただ、残念なことに期待して有名なパワースポットまでやってきても、私の心身がそのパワーを感じて嬉しくなることはだいたい4回に1回あるかどうかです。それは本当にパワーのある場所でも、私の波長と土地の波動の相性が良くないこともあるからです。また、パワースポットを訪れる方は、健康でポジティブな状態ではなく、悩みや苦しみから救われたくて来ている人もたくさんいます。そういった人たちが大挙して訪れるようになると、その人たちが落としていったネガティブな念がその土地に蓄積されていきます。その念の重さの方を強く感じてしまうこともあるのです。

 

私は心霊画像にあったパワースポットには2~3度訪れていますが、良い印象は持っていません。その土地自体は霊験あらたかでパワーの強さを感じますが、ここにくるといつも武士や落ち武者と遭遇することになるからです。しかもこの不浄霊は土地のパワーが強いせいか、かなり強力です。気を抜けばハンドルを持っていかれて峠道から車ごと転落させられる恐怖を何度か味わいました。そのせいか私は自然とこのパワースポットは避けるようになり、もう何十年もこのエリアに足を踏み入れることはないのです。

 

私が見た心霊画像の中にも武士の不浄霊はあちこちに写り込んでいました。木立の影や被写体の隣から、恨めしそうにこちらを睨みつけています。そして相談者の右腕が肩のあたりから消えています。これはこの不浄霊が戦で亡くなるときに、右腕を切り落とされたことの現れです。この不浄霊は相談者と波長が近く、その方の背後にピッタリとくっついて画像に写っていました。

 

私は相談者の方に「この画像を撮ってから、体調やメンタルに変化はありませんか?また、夜はスムーズに眠れますか?」と尋ねました。案の定、「体調もメンタルも悪く、夜は金縛りにあったり、怖い夢でうなされることがある」と答えました。私はすみやかにこの方の除霊を行い、この武士の不浄霊を祓いました。そして画像はすぐに削除するように伝えました。

 

いつもお伝えしている通り、霊の問題の根本は霊的な波長が合うかどうかで決まります。元気になろうと思ってパワースポットに出かけても、そこで不浄霊とつながってしまえば、憑依されて心身の状態を悪くすることもあるのです。