意識的に生霊(=念)を飛ばすことは、相当に訓練した人でないとできないと、このブログで何度か書いたことがあります。それは多くの場合、念が飛ぶ状態は、潜在意識に刺さるほどの強いネガティブな思いがあること。同時に脳の波長がリラックスしている時に出るアルファ波であること。この矛盾する2つの条件が必要だからです。

 

私の感覚ではネガティブな力はポジティブよりも強く作用します。友人たち5人で楽しく話をしている時に、ネガティブな気持ちを持った人が一人加わっただけで、5対1でも6人全員が嫌な気持ちになります。愛情を継続することは難しくても、憎しみや恨みを持ち続けることはたやすくできます。また、人間は生き物ですからいつかは命が亡くなります。言い換えると人間は誰でも死へ向かって生きています。いつか必ず訪れる死に対する潜在的な恐怖心も人の気持ちをネガティブにします。つまり、フラットな状態とは、ポジティブとネガティブがプラスマイナス、ゼロなのではなくて、マイナスな状態になります。つまり、気持ちをポジティブにするためには、ポジティブにするための意思と行動が必要になります。

 

私はしばしば「念(パワー)を送ってください」と頼まれます。今までに、資格試験やさまざまなスピーチ、面接、プレゼンテーション、スポーツの試合やオーケストラの演奏会など、ご本人が勝負所と考えるさまざまな場面で念(パワー)を送りました。念(パワー)を送ることで、本人の気持ちを落ち着かせるとともに、0コンマ何秒や何センチいった人智を超えたところにあるタイミングを有利にすることができるからです。

 

ポジティブな気持ちを潜在意識という意識の深いところまで刻み込むことは簡単ではありません。ただ、それも訓練によってはできることです。そしてそれができたとき、座禅や内観などによって意識的にアルファ波を出せる訓練をした人であれば、パワーを念として飛ばすことも可能なのです。

 

先日は何度も強い霊障を受けて、間口が広くなってしまった方から、「ここのことろ毎晩のように悪いものがやってきて首の骨が折れるほど絞められている」と連絡がありました。彼女からは「本当に殺されるかもしれません。助けてください」と、これまでにも何度か切羽詰まって深夜にメールをいただいています。

 

私はこの女性の部屋にはうかがったことがありますので、部屋の中にいる自分を強くイメージして、そこに自分の意識を飛ばします。そして霊的なものの気配を感じるたびに、印を結び、マントラを唱えて、1体ずつ祓っていきます。それを霊的なものの気配が完全になくなるまで、何時間でも繰り返します。

 

しばらくたってこの女性から、「あんなにひどいものだったのに、全く影響が出ませんでした。いったいどんな術を使ったのですか?」とメールをいただきました。この作業は非常に集中力を必要としますし、私の心身のコンディションも影響します。ただ、上手くったときは自分でも驚くほどの効果が出ます。今でも時間があるときには意識をこの部屋へ飛ばしてこの作業を繰り返しています。悪霊となった不浄霊は非常に執拗で、一度目をつけた人からはなかなか離れないからです。(シュン)