私はこれまでに何度も結界を張ってきました。結界を張る理由は結界によってその中に霊や念などが入らないようにして中を守ることです。結界というと何か”バリアー”のようなイメージを持たれると思います。ただ、結界を張ったからと言って、霊や念の侵入を100%防げるわけではないのです。むしろ結界を張っても霊や念はしばしばその中に入ってきます。ただ、結界の中は霊や念にとって非常に居心地の良くない状態になっています。
例えば不浄霊が人に憑依する理由は、大きく分けて2通りあります。人は誰でも指紋と同じように各人がそれぞれ別個の霊的な波長を持っています。この波長が合えばつながることができますので、因縁因果が何もなくても、波長が合ったというだけで憑依されることはあります。不浄霊は現世に漂っている状態よりも誰かに乗っている方が楽なのです。居心地が良いから波長が合ってつながれる人間がいれば、憑依してくるのです。
もう一つは明確な因縁因果があるケースです。例えば先祖が誰かを殺したとします。殺された霊がどれだけ殺した相手に復讐したくても、殺した相手と波長が離れていてはつながることができないので、何ら悪影響を与えることはできません。そうなると多くの場合、子供が生まれてくるのを待ちます。そして子供と波長が合えば、その子供とつながり、子供を使ってその一族全体に害悪をもたらします。そして最終的にはその家を断絶させるまで働きかけます。ただ、子供とも波長が合わなければ、3代目、4代目と自分と波長が合う子孫が生まれてくるまで待ち続け、波長が合った時に一気に足を引っ張るのです。このように不浄霊のターゲットのされている場合は、霊の影響はかなり強く出ます。
基本的には自分の波長と相手の波長が合わなければつながることができませんので霊の影響はその人には出ません。ですから心霊スポットへ行って霊障を受けたといっても、そこに行った全員に霊障は出ません。心霊スポットには数多くの不浄霊がたまっていますから、そのどれかと波長が合ってしまった人だけ霊障は出ます。それが私がよく話している「霊の問題の根本は波長が合うかどうかで決まる」ということです。
さて、今お話ししたように不浄霊は居心地が良いから憑依してくるとすれば、結界を張ることによってその中を居心地の悪い状態にすれば、霊は出ていきます。結界を張っても霊や念は侵入しますが、中の居心地が悪いために入ってもすぐに逃げ出すのです。これが結界の効果です。そして強い結界を張るためには、結界を張る際に柱のように埋め込むカミナリ水晶の間隔が密であることもポイントです。
室内に結界を張るときにはカミナリ水晶を家の中の四隅に設置します。室内の距離でしたら概ね強く結界を張ることができます。ただ、私はもっとも広い範囲では圏央道のインターチェンジの工事現場に結界を張ったことがありますが、そこまで距離が広いと結界の中に何か所か弱い部分ができてしまいます。
私は出かけるときはほぼ100%車を使います。車にも結界を張っていますが、車の結界は空間が狭いのでとても強力です。ですから自分を守らなければいけないような作業をするときは、必ず車ででかけて車の中の安全地帯からマントラを唱えます。さすがに北海道や九州には飛行機を使いますが、昨年は東京から兵庫県まで車で往復しました。今度、新潟まで出張鑑定に出かけますが、それも車で行こうと思っています。長時間の運転は疲れますが、そのことよりも結界の中のきれいな空間は私にとって非常に居心地が良いからです。