世の中にはお金を儲けたいと考えている人はたくさんいます。私だってお金はないよりはある方が良いと思っています。お金があれば自分が欲しいものを手にしたり、自分がやりたいことを実行することができます。”金持ち喧嘩せず”という言葉がありますが、お金があれば、人生の多くの問題は解決がつきますので、金持ちは喧嘩をしないという論理は間違ってはいません。
私は前回のブログで、潜在意識に強く刻み込んだイメージは現実化されると書きました。そうであるならば、潜在意識にお金持ちになっている自分の未来像を深く刻みこむことができるなら、お金持ちになれることになります。私は霊視鑑定の際に、潜在意識の話を伝えた方が何人かいます。その中で私の話を聞いた後、私に「自分はいつもいつもお金持ちになりたいと強く念じています。それなのに一向にお金持ちになることはできません。そう考えると潜在意識が未来を作るということがどうしても信じられないのです。私は間違っているのでしょうか」と質問されたことがあります。
ここで注意しなければならないことがいくつかあります。潜在意識は、意識の表層(=顕在意識)ではなく意識の深層にある思いを実現するために機能します。意識の深層にあるものは、それが良いことであるのか悪いことであるのかは問いません。ネガティブな思いが真相に刻み込まれていればそれを現実化しますし、ポジティブなイメージが意識の深層にあればそれを現実化します。言葉や言動としていつも「私はお金持ちになる」と唱え続けたとしても、心の底で「こんなことを続けていてもお金持ちになんてなれるわけがない」と思っていれば、その深層にあるイメージを現実化するのです。
また、お金というものはそれ自体が人生の目的になるものではありません。例えば、お金を貯めたくてたくさん貯金をしたとしても、貯金通帳に記されたものは単なる数字でしかありません。その数字はあくまでも数字としての価値しかありません。数字がいくら増えたとしても人生がそのことによって豊かになることも充実感や充足感を得られるものではないのです。
お金は確かに大切ですが、それは人生の目的ではなく、目的を達成するための手段として有効なものです。ですから潜在意識に刻み込むなら、手段としてのお金ではなく、目的を刻み込んだ方が意識には響くことになるのです。具体的には、「私はお金持ちになる」とか「私にはお金が入る」と唱え続けるよりも、「私にはお金が入り、そのお金で親のいない子供たちの施設を作る」とか、「私にはお金が入り、そのお金で家族が幸せに暮らせる家を持つ」とか、目的を明確にして、そのイメージを意識の底に刻み込んだ方がはるかに現実化されやすくなるのです。
イメージトレーニングをアスリートがするように、潜在意識を活用することは、自分が求める未来を現実化することに極めて重要です。ただ、そこには一種の”コツ”があって、手段ではなく目的を明確化させて、そのイメージを落とし込むことがポイントになるのです。