私は霊視をしたときに見えた”楽しそうにダンスをしている様子”が気になりました。確かにこの女性から聞いた状況は出会いの場として考えにくいのですが、彼女がこのダンススクールを気に入ったのなら、そこに入会することで間違いないと考えたのです。
実際、出会いとはそんなものです。たとえばお見合いパーティーでパートナーが欲しいと思っている独身男女が100人ずつ集まったとしても、そこに集った男女の共通の思いは”恋愛(結婚)相手が欲しい”という1点だけしかありません。育った環境も人生観も価値観も性格や趣味も異なる100人が一堂に会しても、そこで自分に合った相手を見つけることの方が奇跡に近いことだと思います。それなら自分が好きなことを同じように好きだと思う相手の方が、気が合う可能性は高くなります。ですから自分が好きなもののスクールに通い、趣味を共有した方が仲良くなれる可能性も高いのです。
以前、同じ新宿の語学スクールに通った女性が、スタッフの女性と仲良くなり、その女性の夫の友人を紹介されて結婚した話をこのブログで書きました。そんなこともあるのですから、今生徒の中に恋愛対象者が見つからなかったとしても、ご縁はどのようにでもつながっていくものなのです。
案の定、この女性がこのスクールに通いだしてから2か月ぐらいして彼女のタイプの男性が入会してきました。ダンスの好きな二人はすぐに意気投合して、スクールの帰りに寄り道をするようになりました。やがて二人は交際を始め、知り合ってから1年経たずに結婚したのです。
私はエステサロンを経営している女性にこの話をして、女性ばかりの職場で働いていても出会いのきっかけはあることを伝えました。ただ、彼女自身の気持ちの中に今、交際している男性への思いが残っているうちは出会いは訪れないことを話しました。それは正確に言うと、出会いは訪れないのではなく、出会っても気づかないのです。
たとえば、どこかの居酒屋でたまたま隣に座ったグループと仲良くなったとします。その中に自分が生涯付き合っていけるご縁を持った方がいたとします。それでも自分の気持ちの中に他の男性を思う気持ちがあれば、その人の視線には気づかずに何も話をしないままにすれ違ってしまうかもしれません。このときもし、自分の心の中に他の男性がいなければ、彼の会話や視線が入ってきて、会話のきっかけができたかもしれません。ですから多くの人は、出会いを求めるときに、心の中から他の異性のことは取り除いておいた方が良いのです。
これには例外があります。ときどき男でも女でも二股や三股をかけながら交際できるタイプの人がいます。こういった器用な恋愛ができる人は、恋愛に対して常に敏感に網を張りますから、誰かと付き合っていても自分に気の合う人がいればそれを感じ取ります。
人の縁は本当に複雑に絡み合っていますから、どんな状況の中でも出会いのきっかけはあるのです。