前回のブログで示した体に現れる心霊現象はすべて、私や私に相談された皆さんの体に実際に起こった出来事です。霊の影響が体に出るというのは、影響のレベルとしては強いケースです。ただ、これよりももっと強く影響が出たことも何度もあります。たとえば私に相談した人の中には、「外出できなくなった」という方が何人もいました。私がその理由を尋ねると「だって靴(或いは靴下)がはけないんです」という人がいました。外に出かけるために靴を履こうとすると、体が硬くなって「どうしても靴がはけない」というのです。あとは「自分の部屋から出られない」とか、「ごみが捨てられなくて、家の中がごみで埋め尽くされてしまった」という方もいました。

 

霊の影響を強く受けたことのない皆さんは、こういった霊障を信じられないと思います。靴は履こうと思えば誰でも履けるものですし、ごみをゴミ箱へ入れることができないという状況は理解できないと思います。普通はこのようになると何か精神的に病んでしまったように考えます。ところが精神科へ行っても心療内科へ行っても原因は不明です。医師は医師の仕事として、「〇〇症候群」といった病名を付けたがりますが、その病気の治療を行っても効果はまったく表れません。なぜなら精神的な病気にかかっているわけではないからです。

 

また、テレビで時々放送される”ゴミ屋敷”の家主とも全く性質が違います。ゴミ屋敷の家主は自分の意志でゴミを集め、それを財産だと言い張り、家の中にため込んでいきます。ただ、私に相談するゴミを捨てられない人たちは、ゴミを集めたいなどとは思っていません。汚いし不衛生だし、すぐにでも捨てたくて仕方がないのにそれをすることがどうしてもできないのです。それは自分の意思の上に憑依している霊の意思が乗ってしまい自分の言動を霊がコントロールしてしまうからです。自分は捨てたいと思っているのに、自分の体を霊が動かしているために、自分の体なのに自分の思い通りに制御することができないのです。

 

”通り魔事件”が起こったときに、犯人がその動機を問われて「殺せという声が聞こえた」と答えることがあります。もちろんこれはすべてのケースに該当するわけではありませんが、その中の何割かは霊(悪霊)に憑依されたことによって、その瞬間、自分の体を自分で制御することができなくなって引き起こされています。

 

私も今までに何百回となく霊の憑依を受けましたが、本当にひどい状況になると、死んだように何もすることができなくなります。今の状況をとりあえず事務所のスタッフに伝えなければと思っても、携帯電話のふたをどれだけ頑張っても開けることができないのです。パソコンの画面を開くこともできません。以前、私が強い霊障を受けて家の中で死んだように倒れていたことがあります。家族が買い物に出かけて数時間して家に帰ってきたとき、私の体は数時間前から1センチも動いておらず、まったく同じ形だったそうです。そのため死んでいるのかと思って慌てて体をゆすってきたのです。

 

私がホームページを開設した年に、強い霊障を受けて約半年間、ホームページを休止したことがありました。今から15年前のことです。そのときは霊視をするどころではなく、自分が普通に考えて行動することさえままならない状況に追い込まれました。霊の影響による心霊現象は、悪くすると強烈に心身に作用するものなのです。(3)へ続く。