先日、大阪に出張鑑定と行方不明者の捜索を兼ねて行ってきました。その行方不明者の捜索には少し時間がかかっているのですが、その人の波長は大阪で感じていますので、関西方面へ出かけるときには、必ず波長を辿って追いかけています。行方不明者の捜索ではスムーズに見つけられるときもあれば、なかなか発見できないときもあります。ただ、その人が家族のもとに戻らない限り、ご家族の心労が消えることはありません。ですからどれだけ時間がかかっても決してあきらめずに探し続けます。
一方、出張鑑定では、もう10数年も前から相談を受けている方と会いました。その方とは毎年、仕事のこと、夫のこと、お子さんのことなど、さまざまな問題の相談を受けています。今回は娘さんの結婚についての相談でした。このお嬢さんはいわゆる”霊感体質”で、不浄霊の影響を長く受けてきました。それもかなり強く受けていましたので、ご家族からすると、「精神的におかしくなった」としか思えずに、精神病院へ入院させたこともありました。
心霊スポットとして取り上げられる病院跡は、そのほとんどが精神科です。精神病院では、特に昔は医療費を稼ぐために違法な治療を行っていたところもあって、人の怨念が残っている場所は実際数多くあります。このお嬢さんの問題についても、私は最初にお会いした時から、「これは霊に起因して異常な行動をとっている」とはっきりと申し上げました。ただ、このお嬢さんの兄と父親が、霊の問題を受け入れることができずに強引に精神病院へ連れて行って入院させてしまったのでした。
私はお母さんから何度も相談を受けました。医師は精神疾患だと診断して、入院治療が必要だとご両親に話したそうです。その言葉にお父さんは納得したものの、お母さんは疑問を持っていました。入院期間は徐々に長くなりましたが、一向に病状は改善されませんでした。時々、病院へ面会へ行くのですが、医師はご両親に娘さんを会わそうとはしませんでした。
「病室で暴れるので拘束している」
「やっと落ち着いたので刺激を与えないでほしい」
その時々で医師はさまざまに言い訳をしましたが、お母さんは何か医師が意図的に面会を拒んでいるように感じたのです。
私はお母さんから連絡が来るたびに、声を大にして伝えました。
「今すぐにお嬢さんをその病院から出してください。お嬢さんの精神は何ら異常はありません。霊に憑依されたことで、霊の意志がお嬢さんの意識に反映されて、おかしな言動をとっているのです。その霊は除霊によって祓うことができますから、祓えばお嬢さんは本来のお嬢さんに戻ります。このままその病院で入院が続くとお嬢さんは本当に精神をおかしくしてしまいます」
私はお母さんに言いました。
「患者に家族が面会できないということ自体が不自然です。面会を強く申し入れて、お母さん自身の目でお嬢さんを確認してください」と。
私にはその病院で治療と称して行われていることが、リアルに頭に浮かんでいたのです。(2)へ続く。