先日、都内のマンションの周囲に結界を張ってきました。新しくこのマンションのオーナーになられた方が、現在、賃貸に出しているこのマンション一棟を購入されたのですが、道路を挟んだ向かいはお墓、斜め向かいにはお寺もあったため私に相談してきたのです。山手線の駅まで徒歩10分圏内ですから目の前の景観は良くはありませんが、不動産の投資物件としては有効だと私は答えました。また、お墓やお寺から受ける影響をこのオーナーは気にしていましたが、確かに悪影響はあるものの、お墓やお寺から流れてきている悪影響は、敷地内に壁を作ることで防げるレベルでした。そこでこのマンションのお墓やお寺に面した道路沿いに強い結界を張ることになったのです。

 

結界を張るときには特大サイズのカミナリ水晶を使うことがよくあります。壁を作りたい面に沿って、カミナリ水晶を間隔を詰めて土中に埋め込み、反対側にもやや間隔を開けてカミナリ水晶を埋めていきます。カミナリ水晶を起点にして、マンション全体を覆っていくのです。あとはその中や周囲から結界を張るマントラを唱えると、サーッとバリアができるように結界の壁がつながっていきます。きれいに結界が張れれば、霊や念などの悪影響はブロックすることができますので、中は良い状態で安定します。

 

私は今までにこういった作業を何百回と行ってきました。室内に結界を張るときには、天然塩を詰めたコップ状の容器の中に、細長いカミナリ水晶の尖った方を真上に向けて差し込んでいきます。それを部屋の四隅や鬼門・裏鬼門に設置してマントラを唱えて結界を張ります。ただ、室内ではなく屋外に結界を張るときにはさまざまなものが障害になって苦労することがあります。

 

屋外にカミナリ水晶を埋めるときには、地面をある程度深く掘り、その穴にカミナリ水晶の尖った方を真上に向けてカミナリ水晶を差し込みます。そこに天然水と天然塩を入れて土をかけて完全に埋めこみます。そのあとさらに地面に天然塩をまいて設置していきます。ただ、都市部ではよくあるのですが、このマンションの場合も建物の周囲はすべて舗装されていて地面に出ている土の部分がありません。それでも植栽などがあればそれを利用して、何とか土の部分を探しますが、舗装を破壊して土中に埋めるわけにもいきませんので、そういった際は深さのあるプランターなどを用意して、そこに埋め込んでマンションの周囲に設置します。

 

これは苦肉の策でこれでも結界は張れますが、起点になっているカミナリ水晶が1本でも倒されたり、持ち去られてしまえば、それで結界は壊れます。こういったことは過去に何度かありました。結界を張って状況が好転したのに、しばらく経ってまた状況が悪くなってしまったようなケースです。現地まで行かなくてもおおよそ感じ取ることはできますが、結界のどこかの部分が壊れてしまっているのです。こういったケースでは壊された起点にまた新しくカミナリ水晶を埋め込んで、もう一度、マントラを唱え直して結界を修復します。悪意で持ち去られなくても、業者が家の周りの草刈りなどをしていて、知らず知らずのうちにカミナリ水晶がひっくり返されることもあります。ですから本来なら、カミナリ水晶は地面から10センチ以上は深いところに埋め込んでいきます。

 

このようなケース以外にも屋外での作業は、さまざまな点で苦労します。(2)へ続く。