パワーストーン以外にも霊から自分を守るものはあります。アイテムでよく使うのは「神符」と「霊符」です。霊符は神社仏閣で売られているお札のように室内に掲示することによってその中の空間を守ります。たいていはリビングか寝室によく見えるようにして掲げます。リビングは家の中では長くいる場所ですし、寝室は不浄霊の力が強くなる夜の時間帯に自分を守るためです。神符も半紙に霊や念に対抗するマントラを念じ込みながら持ち主の波長を意識して書いていきます。ただ、霊符と最も違う点は、室内に掲げる必要が無いことです。通常は半紙を小さくたたんで汚れないようにラップに包み、お守り袋などに入れて、お守りとして携帯します。掲示するのではなく携帯できる点が霊符とは異なります。

 

あとは「魔鏡」というものもあります。魔鏡は特殊な鏡に筆でマントラをぎっしりと書き込みます。それが乾いた後で粉々に砕きます。砕いた鏡の破片を集めて、家の周囲に巻いて家を囲います。そうすることによって家の中に悪霊や悪念が入り込まないようにします。また、夜、「寝ている時に霊から攻撃される」という方は、砕いた鏡の破片をカーテンレールの上に1枚ずつ張り付けていき、飛び出さないように透明のラップなどをかけます。その魔鏡の破片を貼ったカーテンレールで布団やベッドの周囲を囲って、悪霊の攻撃から自分を守ります。普通はベッドの周りを魔鏡の破片で一周囲えば十分ですが、ひどいものですと2周3と重ねて、囲いを強化しなければならないこともあります。鏡には悪いものを跳ね返す力がありますので、書き込んだマントラとの相乗効果で中にいる人を強く守ります。

 

パワーストーンも神符、霊符も魔鏡も一言で言えば、霊をブロックしたり霊に対抗するものです。ただ、相手が非常に悪いものの場合は、こちらが強く対抗してもその囲いを破られることもあります。そんな時は「人型人形」を使います。普通は「人型」というと、人の形に切った特殊な紙にその人の気を吹きかけて入れます。その紙を本人の身代わりとして悪霊の攻撃対象とすることで、自分への攻撃をかわすものです。ただ、私の印象としては紙よりも木製人形の方が、悪霊から見てより人と間違えやすく、しかも強いので有効なのです。まずは、私が守る人の波長を意識しながら木材を削り人の形にしていきます。この過程で木を削るごとに、霊に対抗するマントラを念じ込めます。また、悪霊が人型人形を本人だと勘違いさせるために、気を吹きかける代わりに本人の髪の毛を埋め込むこともあります。このようにして自分の近くに「人型人形」を置くことで悪霊の攻撃をかわします。

 

あとは、除霊や浄霊で唱えるお経をそのまま写経として書き込むこともあります。例えば、除霊の時に合計10品のお経を唱えるとします。その際に、憑依された人に有効なお経と憑いている霊に効果のあるお経をチョイスすることになりますが、10品すべてその時の状況で替えているわけではなく、誰に対しても、どんな霊に対しても有効なお経があります。代表的なものでいえば「観世音菩薩門品第25(観音経)」と「般若心経」です。これらのお経をご本人の波長を意識しながら半紙に書き込んでいきます。マントラ自体を念を込めて書き込んでいきますから、写経はかなり有効です。これは不浄霊からするとかなり嫌がりますので、写経を掲げることでその空間に入り込んだ霊も多くの場合、早々に退散することになります。

 

こういったアイテム以外にも霊に対抗する手段はあります。(3)へ続く。