よく「霊の憑依や影響を防ぐにはどうしたらよいでしょうか」と尋ねられます。霊の問題の根本はいつもお伝えしている通り、その人の”波長”です。人は指紋と同じようにそれぞれが別個の霊的波長を持っています。この波長は生まれた時から死んだ後まで、特別な例外を除いて変わることはありません。ですから霊にも波長はあるのです。自分の波長が霊(死者の魂)の波長と合った時に、憑依を受けたり、悪影響を受けることになります。
自分の波長の周りには枠があって(=体にある霊的な間口)この枠の大きさは生まれた時から決まっています。この枠が大きければ、自分の波長と離れた波長の霊ともつながることができます。枠が小さければ自分の波長に近い波長の霊としかつながることができません。ですから「霊感が強い」ということを正確に言うと、霊的な間口(枠)が大きいことであって、霊感というアンテナの感度が良いわけではないのです。
また、この枠の大きさは霊体験をすることによって広がっていきます。私のように自分自身が霊に憑かれたり、祓ったりという”霊体験”を繰り返している人間は、その都度、この枠が広がりますから、とてつもなく間口は広くなっています。ですから私は、自分の波長と離れているたくさんの人ともつながることができるのです。
これが霊の問題の根本です。したがって霊的な間口の小さな人(霊感の低い人)でも、どこかで自分の波長に近い霊と遭遇してしまえば、霊に憑依される可能性はあります。また、一度、霊に憑依されることによって、それを祓ったとしても間口は広がりますから、再び霊に憑依される可能性は高くなります。
以前、50歳まで一度も「霊体験をしたことがない」という人が、友人と一緒に京都へ旅行して、お寺巡りをしている最中に霊に憑かれてしまい、私のところへやってきました。私は憑いていた戦いで死んだ古い霊を祓い、その方は「肩が軽くなった」と言って喜んで帰りました。それが、2か月後に再び私のことにやってきて、2か月前と同じように肩が重くて息ができないと訴えたのです。観ると今度は自殺者の霊が憑依していました。50年間、霊の影響を一度も受けていなかった人が、一度、霊体験をしたことによって霊的な間口が広がり、再び他の不浄霊に憑かれてしまったのです。
私はこの方の前回の除霊の後に、この方の霊的な間口をブロックするために、この方の波長に近い波動を持つパワーストーンを渡していました。何かのアイテムによって間口を完全にグロックすることができれば、霊も体に入り込むことができません。ですが残念ながら人の体にある霊的な間口を100%ブロックすることはできません。実態としては95%ぐらいをブロックするのが限界です。私は23ミリ玉というとても大きな丸玉のパワーストーンブレスを外出時には必ず2連で左手につけています。何で2本付けているのかというと、1本のブレスでは私の霊的な間口の95%しかブロックできないからです。その5%の隙間を埋めるためにもう1本のブレスを身に着けているのです。
特に子供のころから数々の霊体験を数限りなくしてきた私は、普通の人が直径10センチの間口だとすると、今では直径が10キロくらいになっています。それだけさまざまなものを敏感に感じ取ることはできますが、直径10キロだと5%の隙間の長さは500mにもなります。ですからこの隙間から、入り込む不浄霊が多く、嫌でも霊に憑依されることがあるのです。
今述べたように”自分の波長に合った波動を持つ”パワーストーンは自分の体にある霊的な間口をブロックしますので、霊から自分を守る一手段ではあります。それ以外にも霊から身を守る方法はあります。それらについて次回はお話しします。(2)へ続く