よく”あなたのオーラが良い”とか”悪い”とか、オーラについて言及する方がいます。私も人を見た時に良い状態であれば明るく見えたり、逆に悪い状態であれば暗くくすんで見えたりすることはあります。ただ、その人やその周囲に赤や青や黄色などの色が映し出せられているように見えることはありません。ですからオーラの意味も自分で感じられないものですからまったくわかりません。

 

ただ、オーラとは違いますが、”気”は感じることができます。気は元気の気であり、気迫の気でもあります。気は、いわゆる”生命力”とは、似て異なるものですが、元気に快活に人生を生きている人は、気の流れがスムーズで近づくとその人の”気”を感じます。

 

おかしな例えですが、学生時代、クラスに「いじめっ子」がいたとします。いじめっこはクラスの誰かをターゲットにしていじめをします。それではいじめっ子はどうやってそのターゲット(=いじめられっ子)を決めたのでしょうか。体が小さくて喧嘩が弱そうな子でしょうか。それとも生意気で目立った子でしょうか。それとも勉強やスポーツのできない子でしょうか。或いは自分の命令に従わない子でしょうか。

 

これらはすべて該当することがありますが正解ではありません。正解は”気”の弱い子”をターゲットにすることがほとんどです。私が育った時代はまさに”いじめ”が社会問題となっていた時代でした。小学校から高校ぐらいまで、私の周囲にもたくさんの「いじめっ子」や「「いじめられっ子」がいました。彼らを見ていて私が思ったのは。”気”=”気迫”の弱い子をいじめっ子は目ざとく見つけだしてターゲットにするということでした。そこには体の大きさや腕力の強さは関係ありません。皆さんの周りでいじめられていた同級生を見ても、彼らは決してクラスで一番低い身長で、腕力も一番弱い生徒ではなかったはずです。仮に腕力が弱く喧嘩が弱くても、気の強い人間は相手に無言の威圧感を与えることができます。ですから、いじめのターゲットになるようなことはないのです。

 

この”気”は同じ人でもコンディションによって状態が変わります。厳密に言えば、その日によって強い日もあれば弱い日もあるのです。この気の強さは周囲の人が感じることができるものですから、気の状態によって、今のその人の状況も伝わってくるのです。