最近、仕事で関西へ行くことが多くあります。特に大阪が多いのですが、新幹線で新大阪駅に着くたびに都内とは随分、「土地の波動が違う」と感じます。土地の波動についてはこのブログでも何度も触れてきました。人にはそれぞれ独自の波長があり、土地はそれぞれの場所で独自の波動があります。引っ越しをしてから「人生の流れが良くなった」とか「悪くなった」という方がいます。地域性という意味では、関東人と関西人では県民性の違いがありますので、その影響もあると思います。ただ、私からみてこういった問題が起こる原因は土地の波動と人間の波動が合っているのか、会っていないのか。その問題の方がはるかに大きいように思います。
たとえば居住用の住まいを探すなら、一般論として土地の波動は低い方が落ち着きます。商売をされるなら土地の波動の高いところが向いています。土地の波動が高いと、大げさに言うと人のテンションを上げて興奮状態にします。その状態は物を売る商売には合っています。ただ、波動の高い土地は、テンションを上げて元気にする分、精神的にはなかなか落ち着きません。自分の家が落ち着かないのでは気持ちも休まりません。それは繁華街の真ん中で暮らすようなものですから、自分の住まいは波動が低い方が良いのです。
波動の合った土地に住むことは、住む人を楽にさせてくれます。仕事でもプライベートでも「5」を言って「10」伝わるようなものですので、とても楽に物事が進みます。気持ちにゆとりができれば、視野も広がりますので、仕事でもミスが出にくくなり、良い提案をすることもできます。逆に土地の波動が合わないところでは、「10」と言って「5」しか伝わりませんから、自然と疲弊していきます。気持ちにゆとりがなくなれば視野は狭くなりますので、ミスが増えたり提案した企画もピントが外れたりして評価は下がっていくでしょう。
私は若い頃にサラリーマンをしていた時代があります。そのころは単身赴任で神戸の三宮に住んでいました。当時の神戸の知り合いとは今でも仲良くしている友人もいます。大阪もそうですが、私には関西の土地の波動はとても合っているのです。私は横浜出身で都心で育ちましたが、波動の合う合わないは、出生地や育った場所とは全く関係ありません。
私に相談する人の中でも、ときどき外国の名前を挙げて、そこで暮らしたいとか、その国の人と結婚したいという人がいます。日本で生まれて日本で育った方でも、日本よりもその国の土地の方が合っていると感じることもあります。そこにはもちろん国民性も関係していますが、土地自体の波動が合っている場合もあります。
以前、スペインが好きで、何度か旅行へ行っているうちに、いつかスペインで暮らしたくなったという方がいました。ただ、就労ビザの関係でなかなかスペインで生活することができず、どうしたらよいかと私に相談してきたのです。私から見て、その方の波長はまさにスペインの土地の波動にピッタリでした。私はこの人の人生はスペインで暮らしてこそどんどん開けていくと感じました。
私はその人に、観光ビザでも良いのでとにかくスペインへ行くことを勧めました。スペインへ入国して観光を続けていく中で、必ず仲良くなれるスペイン人がいること。そしてその人との付き合いから、あなたの未来は広がっていき、就労ビザの問題はおのずと解決されると話しました。日本で万全の準備を整えてからスペインへ行こうとしても、きっと次々に障害が現れてこの話はうまく進みません。ただ、現地に立って話を進めれば、必ず助けてくれる人が出てきて、さまざまな問題は解決されていくと感じたのです。
一見、無謀で甘い考えだと感じられるかもしれません。ただ、人の波長がその土地に合っているということはそういうことができるのです。私がそう言って海外へ見送った人は今までに10数人います。皆さん、その土地に長く住んで、仕事で成功したり、結婚したりして幸せに暮らしているのです。