10月31日はハロウィンです。これはケルト人が秋の収穫を祝う祝祭が始まりです。ケルト人とは古代ヨーロッパの中西部に住み、ケルト語を話し、中央アジアからヨーロッパにやってきた民族のことです。ケルト人にとっての10月31日は1年の最後になり、11月1日から新しい年が始まります。この日は死者の霊がよみがえり、家を訪ねてきます。その中には悪霊や魔女もいます。悪い霊から身を守るために仮面をかぶり、火を焚くのです。ケルト人がヨーロッパで活躍したのでは紀元前5世紀から紀元前1世紀と言われています。ですからそのころのケルト人は、肉体が無くなった後の悪霊や魔女や精霊といった存在を信じていたことになります。

 

古代エジプトでも人が死んだ後にやがてよみがえると信じてミイラが作られました。古代エジプトは紀元前3000年からプトレマイオス朝が共和制ローマに滅ぼされた紀元前30年を指すというのが定説です。ここでも人間は肉体の死によってすべてが消滅するのではなく、死後の世界の認識を持っていました。

 

現代では世界各地で前世の記憶を残したまま生まれた子供たちの話が報道されています。わずか10歳の子供が、今から50年前の出来事をまるで自ら体験したように、正確に、そして詳細に話して周囲を驚かせています。

 

私も人間が肉体の死によって活動を停止した瞬間に、すべてが消滅して無になるとはとても思えません。私の場合は、死後の魂(霊)を感じ、霊を見て、霊と話をしたことが、ご遺族しか知らない故人の人生と一致したことが数多くあります。そうなると死によってすべてが消滅すると考える方がつじつまの合わなくなるのです。

 

きっと今夜も渋谷では仮装した若者たちで大騒ぎになるのでしょうが、私はハロウィンの今日、古代の人々が死後の世界や魂をいったいどのように感じていたのか、そんなことに思いが向かってしまいます。