人間の体のコンディションは厳密にいえば常に変化しています。したがって霊的な意味での感度=霊感や直感というものも厳密には日々微妙に変化します。私が霊視によってその人の未来を観るとき、どこまで正確に感じられるのか、その最大のポイントは私とその人の霊的な波長がどこまで近いかによってきまります。

 

私は霊的な間口がとても広いので、今ではほぼ9割ぐらいの方とはつながることができます。それでも私の霊的な波長とその人の霊的な波長があまりに離れていれば、つながることはできません。そうなると何も感じ取ることができませんので、霊視鑑定のお申し込みがあってもお断りすることになります。

 

また、つながることができる人の中でも、私の波長に近い人では映画やテレビを見るように明確にその人の未来が目の前に浮かんできますし、少しでも離れている人ではそのときの感情しか伝わってこないこともあります。

 

また、私自身のコンディションが良いか悪いかによっても見え方は微妙に変わります。ただ、ここで普通と異なるのは、体調が良い時に良く見えて、体調が悪い時は良く見えないかというと決してそういうことでもないのです。私の経験や他の人を見ても、体の具合が悪い時に霊感が冴えることはよくあります。もっというと重篤な病気を患っているような人は、霊感や直感はかなり鋭くなります。

 

臨死体験をすることによって霊的な間口が大きく開くことがあります。よく事故や病気で死にかけたような人が、それをきっかけにして霊的なものを感じるようになったという話を聞きます。

 

元々人間は霊的な能力を備えています。ただ、現代社会を生きる上では、霊的な能力にたよるよりも、知識や人生経験に頼った方が上手く生きることができます。必要のないものは持っていても覚醒せずに眠ってしまいます。だから霊的な能力はほとんどの人は眠ったままになっています。

 

臨死体験は生物として生きるか死ぬかのギリギリのラインです。そのとき生物は自分の持つすべての力を発揮して命をつなごうとします。その瞬間に眠っていた霊的な能力が覚醒するのです。そのため臨死体験をしてから霊的な力が付いたと感じることになります。

 

病気も同じです。具合が悪くなれば、生物として命をつなぐために本来持っている力が発揮されることになります。そのため元々人間が備えている霊的な感度は普段よりも研ぎ澄まされてくるのです。(2)へ続く