昨日は全国的に台風の影響で暴風雨が吹き荒れました。私が寝るのはいつも朝方ですが、東京でも深夜から朝方にかけて、かなり外がうるさくなり、避難勧告の緊急メールなども深夜に届きました。
テレビドラマの怪談を見ると、幽霊はよく霧雨が降っているような夜に恨めしそうに現れます。それでは不浄霊は雨を好むのかと言えば、一概にそうとは言い切れません。確かに不浄霊は湿っぽいところや薄暗いところ、汚れているような場所を好みますから、晴れて気持ちの良い日中よりも、霧雨の降る夜は好きだと思います。ただ、不浄霊が現世にとどまっているのは、それぞれに理由があり、それは天気によって左右されるようなものではありません。
実際、晴れた日の昼間のオフィス街で、横断歩道で信号を待っていた時に、不浄霊に背中を押されて車道に飛び出して車にはねられた人もいます。昼間の海水浴場で泳いでいた時に、不浄霊に足をつかまれて溺れた人もいます。
また、”気圧が下がると具合が悪くなる”という人がいます。雨の日や曇りの日はどうしても気分が滅入ってしまいやる気が出なくなるとか、低気圧が接近してくると体調が悪くなるという人もいます。これは医療の世界では、”気象病”といわれていて実際に研究や治療の対象となっています。ただ、それは霊の世界には当てはまりません。
気圧は天候だけでなく高度によっても変わってきます。標高0メートルの気圧が1013hpaのとき、富士山頂の気圧は630hpaになります。気圧は上空にある空気の重さによって変わります。標高0メートルの地点で地表にかかる空気の重さは、標高3776メートルの地点よりも上空の空気の量が多い分、圧力が大きくなって気圧が高くなります。ですから高度が上がれば空気の量が減る分だけ、空気の圧力が低くなり気圧は下がります。
それでは高地では不浄霊が頻繁に現れるのかと言えば、そんなことはありません。ですから天気や気圧は基本的には不浄霊に大きな影響を与えるものではありません。しいて取り上げるなら時期や時間は影響があるように思います。
気候変動に起因するものではありませんが、毎年、8月は旧盆や終戦記念日があります。私のように霊に敏感な人間にとっては非常につらい季節です。今年は幸いにして、あまり大きな影響は受けずにクリアできましたが、去年やおととしはほとんど仕事になりませんでした。旧盆が近づいてくる1か月前ぐらいから不浄霊の影響を受けることが多くなり、それに伴って仕事もキャンセルが続いてしまい、皆さんに大変ご迷惑をおかけいたしました。これはもう何十年も前から続いていることですので、一時は7月中旬から8月一杯の1か月半は完全休養をして、不浄霊の少ない山の中へ避難しようかと真剣に考えました。
また、このブログの「第62回」で書いたように、時間も不浄霊の強さに影響してきます。霊の世界に限らず、物事の原因は単純に一つではないことがほとんどです。さまざまな要因が複雑に絡み、互いに影響し合いながら世界は作られています。