古代神道の考え方には”八百万の神(やおよろずのかみ)”とか”八十神(やそがみ)”、”八十万神(やそよろずのかみ)”、”千万神(ちよろずのかみ)”という言葉があります。どれもわかりやすく言えば、”たくさんの神がいる”ということです。自然や自然現象、山や田んぼやトイレやキッチンやお米の中にまで神が宿っているという考え方です。古代神道では森羅万象に神が存在していると考えていました。

 

神という存在とは意味が違いますが、人の思い(=念)もさまざまなものに宿ります。最近、そう感じることが何度かありました。日本人形の髪の毛が知らない間に伸びていたという話は、時々聞きますが、人形をある意味、人間以上にかわいがっている子供はたくさんいます。人間のように話しかけたり、夜も抱いて寝たりしているうちに、その人の思いは念となって人形に伝わります。その念の強さにもよりますが、それが何年間も人形に残り続けていることはよくあります。

 

前回、このブログで書いたバイクや自転車もそうです。一緒にいろいろな景色を見て、たくさんの思い出を自分と共有していく中で、持ち主の思いがその物に乗り移ることがあります。以前私は、走り屋の青年が中古車を買ってきたところ、そこに不浄霊が取り憑いていてお祓いをした話を書きました。これは人形やバイクや自転車や車に限らず、まさに人の思いはその人の霊的な波長と共に多くのものに残り続けます。

 

ですからリサイクル品を買うときは気を付けなければなりません。そのものが製品として正常に機能しているのかどうかよりも、以前の持ち主の何か強い思いが残っていないかどうか、そのことの方が気になります。

 

人の強い思い(念)を”霊ハク”と呼ぶことがあります。強い霊ハクは広い意味で霊的な存在です。霊的な存在は波長が合えば、その人に霊的な影響を与えます。その結果、体調が悪くなったり、メンタルが悪くなったり、タイミングがずれたり、選択を間違えたりして、人生の流れが悪くなることがあります。体は頭よりもはるかに敏感に、そして素直に反応します。頭では霊の影響に気づいていなくても、心身は反応しますから物事がうまく進まなくなったり、孤立化へ向けて進んでしまうことがあるのです。

 

何かリサイクル品を買ってきたとか、旅先でお土産を買ってきたとか、家に何かを持ち込んでからずっと状況が悪く、それが今でも続いているという相談を何度か受けました。中古物件を購入して引っ越してから調子が悪いと言ったケースもあります。その原因を調べた時に、不浄霊とは違ったものが、家に持ち込んだものに宿っていて、その影響で流れを悪くしていることがあるのです。

 

皆さんも、「最近何か物事がスムーズに進まない」とか「トラブルや体調不良がが続いている」といった状況の時には、何か家に持ち込んだものはないか、疑ってみることも必要です。こういったケースでそのものを処分したり、祓ったことで流れが良くなることがあるのです。