現在、浄霊と並行して行方不明者の捜索を行っているため、千葉県内へ毎日出かけています。その帰りに用事があって浦安の知り合いの家に1時間ほど立ち寄りました。その家では猫を飼っています。とても人懐っこいアメリカンショートヘアーです。私は犬も猫も動物は大好きです。動物には人間の気持ちが伝わると言いますが、私が動物好きなこともあって、その猫はいつも私によく懐いていました。私がその家で話をしているとすぐに足の周りにまとわりついてきて、足や膝の上でそのまま眠ってしまうこともあります。元々私は赤ん坊や動物にはよく好かれます。
ただ、今回立ち寄ったときは様子が違いました。私がその家に入るとその猫はいつものように私に近寄ってきました。ただ、私と目が合った瞬間に「シャーッ」と喉を鳴らして私を威嚇してきたのです。こんなことは初めてです。その家の知り合いもその様子を見てとても驚いていました。結局その猫は、そのあとは別の部屋へ隠れてしまい、私が帰るまで顔を見せませんでした。
私は自分ではまったく自覚がなかったのですが、もしかして何かを引き連れてきてしまったのかを思い、車に戻るとすぐにミラーで自分の顔を確認しました。やはり浄霊の作業中に連れてきていた不浄霊がいました。
浄霊では成仏できずに現世にとどまっている霊をあの世へ上げます。ただ、長く現世にとどまっている霊はその霊と波長の近い他の霊を呼び込みます。そういった霊がときどき私に付いてくることがあります。憑依ではなくて付いてくるのです。憑依された場合は強烈に自覚があるのでわかるのですが、単に付いてきた場合は、そのつもりでアンテナの感度を上げないと気づきません。
こういった霊は私が霊能者だということをわかった上で、救いを求めて付いてきます。多くの霊は私のような霊能者には対抗してきますので、現れ方もわざと驚かせたり、嫌な出方をしてきます。こういった霊は時々隠れながら近づいてきて私に訴えかけてきます。それでも私が救ってくれないとわかるといきなり態度を豹変させて攻撃的になりますので、根本的には他の不浄霊と変わりはありません。
この猫は私でも気づかなかった不浄霊の付きまといをちゃんと感じ取っていたのです。人間でも赤ん坊や幼児は霊的な感覚を持っていることがほとんどです。それは年齢が重なり知識や人生経験が増えるにしたがって、それと引き換えに失われていきます。そして思春期を過ぎた頃にはほとんどの人が普通の大人になります。ですからどこかに出かけた時に、赤ちゃんが突然泣き出したり、ペットの様子がおかしい時は、その場所やそこにいる人に何か霊的に問題があることがあります。
この不浄霊はすぐに祓いましたが、浄霊中は何が起こるかわからないので常に緊張感を持って、アンテナの感度を上げて過ごさなければいけないと改めて感じました。