皆さんは仕事の打ち合わせや友人との約束などの大事な予定を嫌な感じがしただけでキャンセルすることができるでしょうか。私は小さい頃から不思議な感覚を持っていましたが、そこまでできるようになったのは、ここ20年ぐらいです。

 

たとえば仕事の予定が入っていれば、体調不良などでない限りは約束を守り実行する。これはある意味当たり前のことですし、人としての当然のルールであると考えます。ですから自分の心の中で警報が鳴り続けていても無理して打ち合わせ場所へ向かい、途中で事故に遭ったり、交通違反で捕まったり、打ち合わせ自体が決裂したりして、後から考えると、キャンセル、或いは延期していた方が良かったということになります。

 

私の場合は特に霊的なものの影響を受けやすいので、心の中の警報を無視した場合、必ずと言ってよいほどその報いを受けます。霊の憑依を受けたり、霊障を受けることも多くあります。そのため、出かける前に「今日は大丈夫だろうか」と必ず、今日これからの自分の顔を想像して、その結果が悪ければ、キャンセルや延期をすることもあります。

 

そこまで行動がとれるのは、今までに警報を無視して受けた報いの数が膨大にあるからです。感じ方の程度にもよりますが、例えば嫌な予感がしながら無理して車で出かけたものの、途中で何カ所も工事を行っていたとか、やたらと信号が赤で止められたとか、危うく人や車とぶつかりそうになったなど、何か私を気づかせようとするような出来事がいくつも重なってくれば、そこで予定は中止して家に引き返します。

 

社会人としてこの行動は間違っていると思います。ただ、これは私自身が安全に大過なく生きていくために自然と身に付けた知恵なのです。そして何度も家を出る前の確認作業を繰り返しているうちに、今では特に今日これからの自分を想像しなくても、危ないときは自然と心の中で警報が鳴るようになっています。

 

今年の夏は例年になく霊的に安定していて、警報が鳴ることは一度もありませんでした。ただ、昨年の夏は霊的な意味でかなり敏感になっていたため、何度も予定をキャンセルしてたくさんの皆さんにご迷惑をおかけしました。この場を借りてお詫び申し上げます。

 

思えば東日本大震災の時もちょうど午後から都心で出張鑑定の予定が入っていました。ただ、朝からずっと嫌な感じが続いていて、昼過ぎに家を出なければいけないのですが、どうしても家を出る気になれなかったのです。お相手は何度も会っている方で、私の事情にも理解していただいていたので、正直にお話しして予定を延期してもらいました。もし、出かけていれば、私は確実に帰宅困難者となり、大変難儀して翌日に家に辿り着くことになっていました。

 

霊感・直感は日常の様々な場面で使っていくことで、益々鍛えられていきます。自分の中でシュミレーションを繰り返すことは霊感・直感を磨く上でとても有効なのです。そしてこの感覚は自分自身をトラブルや災いから守る明確な警報になるのです。