「その教室は新宿のどこにありますか?教室の名前は何ですか?」私はもう一度霊視をして何か教室名が分かるヒントを探しましたが、そこまでは特定できませんでした。ただ、教室内の窓から新宿の高層ビル街が見えていますし、外の景色も覚えています。ですから逆に何かのヒントを与えてもらえれば、もう少し特定できるかもしれないと彼女に答えました。

 

それから10日ぐらい経過した後、その女性から大量の画像が送信されてきました。彼女は新宿にある語学学校をすべて調べてその画像を送ってきました。そして「これが新宿にあるすべての語学学校ですから、シュンさんが霊視で見た学校は必ずこの中にあるはずです。どの学校なのかを見つけてください」と言ってきたのです。

 

私は一枚一枚画像を確認しながら、記憶の中にある窓の外の景色とすり合わせました。そして3つの語学学校に絞り込みました。「この3校のどれかだと思います。ここで無理に1校に特定して、当たりを省いてしまっては元も子もありません。この3校に実際行ってみて自分に一番合っていると思う学校を自分自身で感じ取ってください。合っているというのは、カリキュラムや雰囲気が良くて、楽しく授業に参加したいと思える学校なのかどうかで判断してください。良い未来は良い状況から派生していくものです」と話しました。

 

それから1か月ぐらいしてまた彼女から連絡が入りました。「あれから3つの学校の体験授業を受けてきました。カリキュラムの内容や学校の雰囲気、そして先生の人柄など、どれを比較しても良い感じの学校は一つしかありません。ただ、そのクラスには男性は2人しかいなくて、一人は既婚者で、もう一人は年配の方でどう考えても私のタイプではありません。それでもこの学校に決めて大丈夫なのでしょうか?」そう言ってきたのです。

 

彼女の心配は確かにもっともです。普通に考えればその状況で彼女が結婚相手に出会えるとは考えられません。ただ、私は自分の感じたことを率直にお伝えすることしかできません。私は自信を持って、彼女にその語学学校へ通うことを勧めました。

 

それから1年ぐらい経過した時、その女性から連絡が来ました。今、付き合っている男性がいて、今日、結婚式場を予約してきて、3か月後に結婚するというのです。私の言葉を信じて、行動してみて本当に良かったと感激していました。

 

彼女によると、あれからすぐに私が特定した語学学校へ入学して、1週間に2回の授業にまじめに通っていたそうです。そこで事務をしていた女性職員と仲良くなって、一緒に食事をしたり、お酒を飲みに行ったりするようになったそうです。そこで結婚の話をしたときに、その事務員の女性が「夫の友人に良い人がいる」と言って、その男性を紹介されました。彼とはすぐに意気投合して恋愛関係になり、プロポーズを受けたというのです。

 

自分でも最初はこの学校に入ったことは失敗ではないかと思っていたそうです。でも、授業が楽しくて通っているうちに、このような流れになって本当に驚いていると言っていました。

 

人のご縁とは本当にどこでどのようにつながっているのかわかりません。充実した楽しい時間の先には、幸せな未来につながることが多くあるのです。