最近、「人生とは何か」或いは「幸せとは何か」、そんな質問を受けました。こういった質問について、私の回答はおそらく質問者の期待外れのものになります。
まず、結論から言うと、人生とは?に対する私の回答は「わかりません」となります。人生が一体何なのか、それは人生が終わったときにできる回答です。ある人にとっては「人生は苦しみである」と答えるかもしれません。また逆に「人生は喜びである」と答える人もいるでしょう。或いは「人生とは自己実現の場所」と答える人もいますし、「人生とは修行の場所」と答える人もいます。
私自身、この質問に回答できるほど、人生を達観できているわけではありません。過去も現在もその答えを求めて暗中模索しています。この答えはいずれ私が死の淵につくときに、自分の生きた時間を振り返ってわかることだと思っています。あえて言うとすれば、
”人生とはその意味を探す旅”だと思います。
幸せについても概ねそのようなものだと感じています。幸せとは何かと訊かれて、ある人は愛情と答えるでしょうし、お金が幸せだと思っている人もいるでしょう。私が考えるのは、幸せとは心で感じるものであるということです。いくらお金持ちになって大きな家に住んで豊かな暮らしをしていても、心が空虚で幸せを感じていない人もたくさんいます。逆に経済的に貧しくて、狭いアパートに住んでいても、家族が身を寄せ合って仲良く暮らす生活に幸せを感じている人もいます。
つまり、幸せの対象は物(所有物)ではありません。幸せだと感じるその心に幸福感が宿ります。