前回のブログで人の未来は運命的にあらかじめ決められている未来と今、自分が行動することによって作り出している未来が混在していると書きました。そして寿命は運命的に決められていると述べました。

 

そもそも寿命とは、それぞれの人生の中で生きていくことができる最長到達点です。ただ、すべての人が寿命まで生きることができるとは限りません。たとえば若い頃に無茶なことをして事故で死んでしまった人がいたとします。そういったケースでは多くの場合、自分の寿命まで生きていません。また、毎日浴びるほどお酒を飲んで、肝臓を壊して30代で亡くなってしまった人がいたとします。これも寿命まで生きることができなくて亡くなってしまったケースです。

 

最近ではパチンコ屋さんの駐車場に子供を乗せた車を止めて、両親がパチンコをやっている間に、子供が熱中症で亡くなってしまうという痛ましい事故も起きています。こういったケースもこのお子さんは寿命まで生きたとは感じません。

 

つまり、人は自分や周囲の人間の行動によって運命的に決められた寿命まで生きることができないことも数多くあります。事故で亡くなるようなケースでも、それが運命だったのか、自分の行動が招いたものなのかは、それぞれのケースによって異なります。

 

ですから逆に言うと、人が寿命まで生きることができたとすればそれはとても幸せなことなのです。”天寿をまっとうする”という言葉があります。これはまさにその人が寿命までしっかりと生きたということです。仮に長生きすることができずに若くして亡くなったとしても、寿命まで生きることができたとすれば、それはまさに天寿をまっとうしたことになります。自分の生き方・行動をただして寿命までしっかりと生きていきたいと思います。