不幸な未来や悲観的なことを口にすると、お年寄りから「縁起でもないことを口にするものではない」と注意されることがあります。縁起でもないことを話すと本当に悪い未来を呼び込んでしまうことになるのでしょうか。

 

答えは「その通り」です。理由は2つあります。私は以前、このブログで、「言葉には言霊と言われるように力があること」そして「人生で自分に向けられる最大の言霊は自分の名前になるので、名前はしっかりと考えて決めるべきである」と書きました。

 

つまり、不幸な未来や悲観的な言葉を口にすることは、言霊として負の力が働いてしまうのです。言霊は、それ自体に力のあるものですが内容を選びません。プラスのことを口にすれば、言霊はプラスの力を発揮しますが、マイナスのことを口にすれば言霊はマイナスの力を発揮してしまうのです。

 

もう一つは”意識”の問題です。口に出した言葉は自分の耳を通して自分自身に認識されます。不幸な未来を口に出して話した時、その話の内容は自分の耳を通して自分の意識に刻み込まれます。意識に刻み込まれた不幸な未来は、やがて自分の思考をそのように変えていきます。その思考はやがて自分の行動をそのように変えていきます。その結果、不幸な未来が作り出されてしまうのです。

 

特に人間は常に頭で考えて行動しているのではなく、何気なく(=無意識に)やっている選択・判断・行動がたくさんあります。私の感覚では意識的にしている行動が3で、無意識にしている行動が7ぐらいではないかと感じています。自分が行う行動のうち7割の行動が不幸な未来を選ぶようになるわけですから、幸せな未来が訪れるわけがありません。自分で口にした不幸な未来を目指して行動していきますので、縁起でもない未来を見事にいい当てることになってしまうのです。

 

まずは不幸な未来や悲観的なことを考えること自体が意識の問題として未来を悪くしますが、それを口に出して言うことは、さらに拍車をかけて悪い未来を確定させることにしかならないのです。