私が”霊視”のホームページを立ち上げたのは2003年です。早いものでもう14年間も皆さんの相談に応じてきました。この間に私に相談した方の数は延べ人数で2万人ぐらいになります。さらに霊視の相談自体はインターネットが普及する何年も前から行っていましたので、その数を合わせると今までに3万人以上の方々の人生に関わってきたことになります。
恋愛や仕事や健康やお金など、さまざまな悩みにお答えしていく中で、幸せに上手く人生を生きている方と上手く人生を生きられないでいる方の違いがいくつかの点で明確になりました。今回はそのことについて触れてみたいと思います。
まず言えるのは”頭で考えることと心で感じることのバランスが取れている方”は、幸せにうまく人生を生きています。多くの人は物事を取捨選択したり、何かの判断をするときには、自分が蓄えてきた「知識」と「人生経験」に基づいて決めています。
大人は子供より長く生きてきた分、蓄えた知識と経験の量は子供よりも多く持っています。ですから大人は子供よりも正しい判断ができます。これはある意味、正しいやり方です。知識や経験は物事の成否を決める上で役にたちます。多くの知識や経験を持っていれば判断を誤って人生のレールを踏み外す確率は低くなります。
ただ、どれだけ多くの知識と人生経験がある人でも人生のすべての問題に対応できるだけのデータは持ち合わせていません。つまり、データに基づいて頭で考えて答えを出すことに偏っていると、データのない人生の問題に突き当たったときに、とんでもない間違いを犯して人生のレールを踏み外すことがあるのです。
それでは心で感じて答えを出す人はどうか。心で感じ取る訓練のできている人は、知識や経験などのデータが無くても正解を選ぶことができます。理屈抜きに正解を感じ取れるからです。
ただ、それにも問題はあります。心で感じ取る世界は、自分の精神や肉体の微妙なコンディションの変化によって、感じ方が異なることがあるからです。さらに先入観や思い込みによっても感じ方は変わります。つまり、心で感じ取って判断を下すことは、よくよく訓練した人でないと、とても不安定で正解率はTPOによって左右されてしまいます。さらに心で感じる世界に入り込みすぎると、現実的な生き方に支障が生じることもあります。私たちは紛れもなく今、この場所で、この時代を生きているわけですから、現実感を持って生きていくことも必要なのです。
ですから頭で考えることと心で感じることをバランスよく使い分けている人は、人生の多くの問題で正解を選ぶことができます。もし、皆さんが自分自身を振り返ったときに、どちらかに偏っていると感じたならば、反対側の能力も鍛えてバランスをとってください。そうすることであなたの正解率はアップして、人生を選択を間違えることは無くなっていきます。