ただ、除霊を繰り返すことは本来はあまり良いことではありません。霊や念が体に入り悪影響を及ぼすとき、体にある霊的な間口を通って体に侵入します。この間口はそこを霊的なものが通過するたびに少しずつ大きさが広くなります。つまり、霊が間口を通って侵入することも、除霊によって間口を通って出ていくことも、どちらもその人の霊的な間口を広げることになります。霊的な間口を広げることは、自分の波長と離れた不浄霊ともつながることができようになるため霊体験をする可能性が高くなります。ですから私も霊的な問題を強く抱えていて、除霊や浄霊以外に解決する手段がない時に限って霊を祓っています。
ただ、この社長がサイパン島で霊の憑依を受けた後に、何度も除霊の依頼をするようになった理由はそれだけではありません。それが”引き寄せの法則”です。
あるとき社長から「新しく採用したスタッフが霊の影響を受けているように感じます。画像を送りますので見ていただけないでしょうか」そんなメールが届きました。私が確認すると、確かにそのスタッフには不浄霊が憑依しているのです。そしてそのスタッフの除霊を行い状況は改善されました。ただ、間もなくすると、また社長からメールが届き「別のスタッフも霊に憑依されているように見える」と言ってきました。まさかと思いながら画像を確認すると確かに不浄霊に憑依されています。そんなことがたびたび繰り返されるようになったのです。
さらにしばらくすると社長から「うちのお得意さんが、霊に憑依されているようなので画像を観て欲しい」と言ってきました。そして画像を確認すると、お得意さんにも確かに霊が憑いているのです。
私は問題の原因を単純に霊や念など霊的なものに求めることは、否定的に考えています。未来を作るもの、そして今の現実を作り出しているのは、自分自身の”行動”であると常に考えているからです。ただ、画像を確認して、そこに不浄霊が明確に見えてしまえば、「霊が原因である」と認めざるを得ません。
結果としてわずか数年のうちに、その社長の会社では、新しく採用したスタッフは、ほとんどが霊に憑依されている人ばかりになり、取引先の会社やお客さんも霊に憑依されている人ばかりがやってくるようになりました。
社長の霊的な間口が広く、不浄霊を引き寄せる力が強くなった結果、不浄霊に乗られた人間ごと社長が引き寄せているのです。