前回のブログで臨死体験によって霊的な能力が開くことがあると書きました。似たような話で病気になると勘が鋭くなることがあります。
臨死体験によって霊的な能力が目覚めるのは、人間が根本的に持っている生きようとする力=生存本能によるものです。たとえば足の悪い方はそれを補うように腕力が強くなったり、視力の悪い方が聴力が良かったり、人間の体にはどこか悪いところがあれば、それを補おうとするの力が誰でも備わっています。
霊的な能力は前回述べたように本来、誰もが持っているものです。体の具合が悪い時、人の体はそれを治そうとして持っている能力を振り絞ります。それは臨死体験のような絶体絶命の状況まで追い込まれなくても、程度の差こそあれ誰にでも働くものです。
私は、がんの告知をしないでいたご家族から、「本人がどうも気づいているようで、どのように対応したらよいでしょうか」或いは、患者の方ご本人から「家族が私を案じて、本当の病名を言ってくれないようで、本当のことを知らせてくれませんか」といったご相談を何度も受けたことがあります。
中には「私は自分の死期が近いことが分かっています。悔いを残さないで、きちんと後始末をして死にたいので具体的に自分の寿命を教えてほしい」という相談もありました。
そこまで重篤な状況でなくても、病院に入院しているはずなのに、家や会社の状況を見てきたように正確に感じている患者さんもいます。
こういった方々をみるにつけ、人間の身体(=心と体)は実によくできていると感心させられます。それは別の視点からみると、人間の能力にはまだまだ不明な点が多く、上手く開発することができれば、大きなの可能性を秘めていると感じさせてくれます。