以前、私に「毎晩決まった時間にやってきて、私の体を触ったり首を絞めてくる霊がいる」と相談を受けました。時間を尋ねると午前2時20分前後。まさに丑三つ時です。

※丑の刻とは午前1時から午前3時までの2時間で、それを4分割した3番目にあたる午前2時から午前2時30分までが丑三つ時です。

 

私の経験では霊の力は時間によって強さが変わります。”逢魔が時”と言われる夕暮れ時と丑の刻と言われる深夜は不浄霊の力が最も強く作用します。さらに毎晩やってくるということはその人をターゲットにしているということです。

 

たまに何かの霊現象に遭っても、それが続かなければ特に問題はありません。悪い意味でタイミングが合ってしまっただけで時間が経てば自然に無くなります。しかも同じ時間に毎晩来ているということは、その時間にも何かの意味を持っていることがほとんどです。

 

多くはその時間にその霊が亡くなったというケースですが、その人のご先祖や因縁因果のある関係者によってその時間に殺されたようなケースもありました。

 

こういった場合、まずはパワーストーンや霊符などを持つことで霊が近づいてくることを防ぎます。それでもまだ入ってくる場合は、室内に写経を掲げたり、ベッドの周りを魔境で囲ったり、霊符を室内の霊道に貼ることで侵入を食い止めます。それでもまだ入ってくるような場合は室内の角に特殊な水晶を設置してマントラを唱えて室内や家に結界を張ります。こういった作業をすることで霊が仮に入ってきたとしても居心地の悪い苦しい空間を作ります。そのことによって侵入されても早期に退散させて被害を受けないようにします。

 

ただ、そこまでやってもまだ入ってくることもあります。ターゲットになっている方とかなり強い因縁因果があって、自分が苦しい空間の中にいても、何としても相手を苦しめようと執着しているようなケースです。その場合は最終的にはその霊を待ちかまえて直接対決することになります。

 

ただ、多くの場合、私が待ち構えていると霊は室内に侵入してきません。霊は私がどのような人間なのかはしっかりと把握しています。霊にしても私に祓われたり攻撃されることを望んではいませんから、私がいるとおとなしくして身をひそめ、姿を現しません。

 

したがってそれでも現れる不浄霊は相当に強力で自信のあるものたちです。「お前ごときの力でオレを祓えると思ってるのか!」だいたいはそのようなことを怒鳴りながら室内に入ってきます。不敵に笑いながら入ってくるものもいます。

 

そこで不浄霊との戦いが始まります。霊を祓うこと=除霊はまさに戦いです。私は印やマントラや法具、経本、パワーストーン、そして最後は自分のパワーを武器に不浄霊と対峙します。そして戦いが始まれば勝つまで戦いを中止することはできません。途中で中止すると次に対峙するときに、相手はさらに上からかかってきますので除霊はさらに困難になるからです。

 

深夜の霊は力が増しますのでできれば明るい時間帯に除霊は行いたいのですが、今回のケースのように深夜に待ちかまえなければならない場合は、不利は承知の上で除霊に臨みます。

 

私は今、生きていますから、結果的にはこういった戦いをすべて勝ち抜いてきたのですが、深手を負って半年間ほぼ寝たきり状態に追い込まれたこともありました。ホームページを開設して約半年後に、半年間休業に追い込まれました。

 

深夜の霊はそれだけ危険なものなのです。