最近、私と会った皆さんは、私が右手の薬指と親指に湿布・テーピングをして関節の保護具を付けていることにお気付きだと思います。かなり目立ちますのでほとんどの方は「どうしたのですか?」と尋ねられます。私はそのたびに「霊障です」とか「持病です」と答えています。正確に事情を説明すると話が長くなりますので簡潔にお答えしています。

 

この状況になったのは確か、おととしの10月ぐらいだと思います。太平洋戦争で爆死した兵士の霊を祓ったときに、体のあちこちにひどい痛みが出ました。除霊は憑依された方から憑依した霊を抜くのではなく、憑依された方から憑依した霊を私が吸い込んで私から出します。この作業を一瞬で行います。

 

ただ、食事中に、何かのタイミングがずれて、むせ込んでしまうことがあるように、少しでもタイミングがずれると吸い込んだ霊が私の体にとどまってしまい、死んだ霊の状態が私の体に出てしまいます。この兵士の霊は目の前で爆弾が破裂して、体が粉々になって爆死しました。その霊を体の中にとどめてしまったことで、私が七転八倒の痛みを受けることになったのです。

 

私はこういったときにいつも私の除霊を頼んでいる知り合いに連絡して、すぐに私に入った兵士の霊を祓いました。それは比較的スムーズに私の体から抜けました。その結果、七転八倒するような全身の痛みは無くなり、仕事もできるようになりました。ただし、右手の薬指と人差し指と親指、さらに左手の人差し指と中指の計5本の指は今でも痛みが残りスムーズに動きません。”バネ指”のように関節がガクガクして、時々関節が外れたように反り返ります。おそらく爆死した兵士は、この5本の指が爆発によって吹き飛ばされたのでしょう。

 

私が右手の2本だけ湿布やテーピングをしているのは、この作業に時間を要するために5本全部はやらずに他の指は痛みを我慢しています。

 

今、私の体に兵士の霊は残っていません。きれいに祓っています。ですから理屈で考えれば、指の痛みは無くなっているのが自然なのです。ただ、憑依していた時の感覚が強烈に体に刻み込まれてしまったために、頭では分かっているのに体が覚醒してくれないのです。こういった理屈を誰よりもわかっているはずの私でさえ、1年半以上にもわたって自分の体を自分の思い通りに動かすことができないのです。

 

事故で足をひどく痛めてしまい、手術を繰り返したような人が、骨も神経も筋肉も腱もすべて回復しているはずなのに、立ち上がることができなくなることがあるといいます。人間の意識に強く刻まれたものは、頭では分かっていても体には伝わらないことがあります。

 

私と同じようなケースで、憑依した霊をきれいに祓っていても、体が目覚めてこないケースはまれにあります。私も今、1年半以上、指が目覚めてくれませんが、最長では体が反応するまでに5年かかったご老人もいました。

 

私はこの記録を更新する前に早く目覚めて欲しいと願うばかりです。